2024-02-22有価証券報告書 川口化学工業株式会社

企業名 川口化学工業株式会社
URL https://www.kawachem.co.jp/
業種 化学
決算日 11月30日
資本金(百万円) 610.0
所在地 千代田区内神田二丁目八番四号

化学工業薬品会社の有価証券報告書解説

企業概要

この企業は、化学工業薬品の製造販売を主要な事業とし、関連グループ会社とともに事業を展開しています。主な製品にはゴム薬品、樹脂薬品、中間体などがあります。また、不動産賃貸事業も行っています。経営理念として、社会への貢献と事業を通じた社員の生活向上、そして株主への適正な利益配分を掲げています。

各事業の内容と状況

当社グループは化学工業薬品事業と不動産賃貸事業の2つのセグメントから成り立っています。
化学工業薬品事業:
ゴム薬品: 自動車産業の復調を背景に、国内市場で好調。海外市場では中国の景気低迷の影響を受けたが、価格転嫁により売上は前年並みを維持しています。
樹脂薬品: 主要顧客の需要低迷により売上減少。電子材料関連の需要回復が遅れたため、国内外で苦戦。
中間体: 医薬中間体の販売が好調。染料や顔料中間体も堅調に推移。
その他: 環境用薬剤や電子材料向けが好調で、それに伴い売上増加。
不動産賃貸事業: 主に事業用不動産の賃貸を行っており、安定した収益源となっています。

従業員について

2023年11月30日現在の状況を以下の表にまとめます。

セグメントの名称 従業員数(名)
化学工業薬品事業 159
不動産賃貸事業 1
合計 160

以下の表は、従業員の平均年齢、平均勤続年数、平均年間給与です。

従業員数(名) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(千円)
160 42.7 16.7 6482

関連企業

当社の関連企業には、連結子会社の開溪愛(上海)貿易有限公司と非連結子会社の㈲ケーシーアイサービスがあります。これらの企業は主にゴム薬品及び化学薬品の仕入と販売を行っています。

業績

以下は、主要な経営指標をまとめた表です。

指標 単位 第118期 第119期 第120期 第121期 第122期
売上高 (千円) 7,488,074 6,628,207 7,939,388 8,368,423 8,610,396
経常利益 (千円) 187,351 82,914 385,579 302,812 344,577
親会社株主に帰属する当期純利益 (千円) 146,715 59,346 281,274 218,856 255,526
包括利益 (千円) 137,999 60,272 316,946 219,784 287,950
純資産額 (千円) 1,948,744 1,972,480 2,252,575 2,411,347 2,638,424
総資産額 (千円) 7,285,099 7,189,263 7,894,280 8,321,524 8,340,594
1株当たり純資産額 (円) 1,600.24 1,619.73 1,850.07 1,980.62 2,167.14
1株当たり当期純利益 (円) 120.48 48.73 230.99 179.75 209.88
自己資本比率 (%) 26.7 27.4 28.5 29.0 31.6
自己資本利益率 (%) 7.7 3.0 13.3 9.4 10.1
株価収益率 (倍) 8.7 19.6 5.7 8.3 6.8
営業活動によるキャッシュ・フロー (千円) 285,951 654,226 785,464 △20,796 469,930
投資活動によるキャッシュ・フロー (千円) △907,405 △392,094 △245,696 △242,937 △370,243
財務活動によるキャッシュ・フロー (千円) 349,186 222,497 △119,429 △162,168 20,858

当期の売上高、経常利益、純利益は増加傾向にあります。
– 売上高: +2.9%
– 経常利益: +13.8%
– 純利益: +16.8%

各指標の増減について

売上高と利益の増加は主に国内自動車産業の復調や価格転嫁によるものです。一方で、樹脂薬品の需要低迷が全体の業績に影を落としています。

リスクについて

この企業特有のリスクは以下の点が挙げられます。
原材料価格の高騰: 原油価格や為替相場の変動が主要原材料の価格に影響します。
価格競争: 競合企業との激しい競争により価格が下落するリスク。
供給リスク: 原材料の供給が停止した場合の生産への影響。
品質リスク: 製品の品質不良や欠陥が発生した場合の影響。
為替リスク: 為替変動による財務状況への影響。
事故・災害リスク: 自然災害や事故による生産停止のリスク。
環境問題: 環境関連法規制の強化による影響。
海外事業のリスク: 子会社が所在する地域の政治・経済リスク。

まとめ

この企業の現状は、国内外の経済状況に強く影響される一方で、国内市場での回復基調に支えられて安定した成長を見せています。また、価格転嫁の成功や新製品開発への投資による将来の成長性も期待できます。全体として、企業の業績は好調と評価できますが、原材料価格の高騰や国際競争の激化など潜在的なリスクにも留意が必要です。

AI判定による類似企業・競合TOP10

No.1 東亞合成株式会社
No.2 三洋化成工業株式会社
No.3 長瀬産業株式会社
No.4 東ソー株式会社
No.5 三井化学株式会社
No.6 堺商事株式会社
No.7 日東電工株式会社
No.8 アイカ工業株式会社
No.9 日本カーバイド工業株式会社
No.10 株式会社日本触媒

※有価証券報告書の内容を基に、ChatGPTによる類似企業の判定を行っています。