2023-12-25有価証券報告書 株式会社コロプラ

企業概要

当社グループ（当社及び当社の関係会社）は、株式会社コロプラ及び連結子会社15社で構成されています。当社グループは、主にスマートフォン向けゲームの開発・運営を行うエンターテインメント事業と、IT関連・エンターテインメント企業への投資を行う投資育成事業を展開しています。

各事業の内容と状況

エンターテインメント事業

エンターテインメント事業では、「白猫プロジェクト」や「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」などのスマートフォン向けゲームの開発・運営が行われています。ゲーム以外にも家庭用ゲーム機向けソフトやPCゲームソフトの企画・開発も行っており、テクノロジーと独創的なコンテンツ制作力が強みとなっています。今後はブロックチェーンやAI、XR/メタバースの分野でも独自のサービスを提供することを目指しています。

投資育成事業

投資育成事業では、国内外のIT関連・エンターテインメント企業に対して、シードからレイターまでのオールステージでの投資を行っています。最適なポートフォリオの構築を目指し、分散投資やリソースの適切な配分を行っています。

従業員について

管理職に占める女性労働者の割合は9.2%、男性労働者の育児休業取得率は89.5%です。男女の賃金の差異は主に勤続年数や平均年齢の違いによるもので、賃金制度には性別の差異はありません。

関連企業

• コロプラネクスト ２号ファンド投資事業組合
• コロプラネクスト ４号ファンド投資事業組合
• コロプラネクスト ６号ファンド投資事業組合
• コロプラネクスト ７号ファンド投資事業組合
• コロプラネクスト８号ファンド投資事業組合
• コロプラネクスト 上場株1号ファンド投資事業組合
• 株式会社MAGES.

業績

各指標の増減について

売上高は減少傾向にあり、特に2021年から2023年にかけての減少が顕著です。これは既存タイトルの配信期間の長期化や市場環境の変化が要因と考えられます。また、経常利益や純利益の減少もこれに伴っています。

リスクについて

この企業特有のリスクとして、スマートフォン向けゲーム市場の変動、他社との競争、技術革新への対応、海外市場でのリスクなどがあります。市場環境の変化や技術革新に適応できない場合、業績に悪影響が及ぶ可能性があります。また、コンプライアンスや情報管理の問題もリスク要因として挙げられます。

まとめ

総じて、当社グループの現状と見通しは、「白猫プロジェクト」や「ドラゴンクエストウォーク」などの人気タイトルの運営が主力であるものの、新規タイトルの投入や多様なポートフォリオ戦略を重視しています。業績としては減少傾向にあるが、リソースの適切な配分と戦略的な投資を行うことで安定した成長を目指しています。今後の技術革新と市場変化に迅速に対応する必要があります。また、従業員の状況や関連企業との関係を考慮し、組織の強化と適正なガバナンスを確保することも重要です。