| 企業名 | 株式会社中央経済社ホールディングス |
|---|---|
| URL | https://www.chuokeizai.co.jp/ |
| 業種 | 情報・通信業 |
| 決算日 | 9月30日 |
| 資本金（百万円） | 383.0 |
| 所在地 | 千代田区神田神保町１－３１－２ |
企業概要
この企業は、主に出版業を中心とした事業を展開しており、書籍、雑誌の企画、編集、制作、販売を行っています。1948年の創業以来、経営、経済、法律、会計、税務など広範な企業実務に関する専門書を提供しており、社会に深く浸透しています。
各事業の内容と状況
企業は、出版事業と出版付帯事業の単一セグメントで事業を展開しています。
- 出版事業: 書籍は多岐にわたり、経営や実務に関する専門書だけでなく、大学向けの教科書や資格試験用学習書なども含まれています。
主な雑誌: 『企業会計』、『税務弘報』、『旬刊経理情報』、『ビジネス法務』。 - 出版付帯事業: 主に広告宣伝の請負代理を行う広告事業と、出版物の保管、販促を行う関連事業が含まれます。
従業員について
| 従業員数(名) | 平均年齢(歳) | 平均勤続年数(年) | 平均年間給与(円) |
|---|---|---|---|
| 67 | 40 | 14 | 6,810,111 |
労働組合については、1955年に結成され、現在は25名の組合員が所属しており、労使関係は概ね良好です。
関連企業
- 株式会社中央経済社: 書籍、雑誌の企画及び編集を行う。
- 株式会社中央経済グループパブリッシング: 出版物の制作及び販売を行う。
- 株式会社シーオーツー: 雑誌、書籍の編集制作及び企業のPR誌、会報誌の企画・制作を行う。
- 株式会社プランニングセンター: 広告宣伝の請負代理や販売促進用パンフレットの企画制作を行う。
- 株式会社CKD: 出版物の保管、入出庫管理及び不動産の管理・賃貸業務を行う。
業績
| 指標 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 前期比(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 (千円) | 3,077,359 | 3,009,588 | 3,155,930 | 3,169,931 | 3,031,434 | -4.4% |
| 経常利益 (千円) | 82,715 | 5,513 | 183,521 | 169,474 | 103,856 | -38.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 (千円) | 49,587 | △18,061 | 147,404 | 172,344 | 54,022 | -68.7% |
| 包括利益 (千円) | 33,056 | △31,934 | 191,079 | 146,605 | 91,380 | -37.7% |
各指標の増減について
売上高の減少は、特に新刊数が減少したことによります。経常利益及び当期純利益の大幅な減少は、販売費及び一般管理費の増加が主な原因です。
リスクについて
- 再販制度の廃止可能性: 再販制度が廃止された場合、業界全体及び当社の経営成績に重大な影響があります。
- 委託販売制度のリスク: 返品率が増加した場合、売上高に悪影響を及ぼします。
- 生成AIの影響: 著作物に関するルールが整備されない場合、著作者や出版社の利益に悪影響を及ぼす可能性があります。
まとめ
この企業は出版業界における専門性を持ち、高品質な出版物を提供していますが、業績面では販売費及び一般管理費の増加が利益に悪影響を及ぼしています。今後、再販制度や生成AIの影響などのリスクを管理しながら、効率的な経営と市場対応を行うことが求められます。現状はやや横ばいまたは減少傾向にあり、企業としての戦略見直しや新たな市場開拓が必要です。しかし、専門性とブランド力が高く、今後の戦略次第では再度の業績回復が期待できると評価します。
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