2023-11-28有価証券報告書 ＪＥＳＣＯホールディングス株式会社

企業概要

当社グループは、「For Safety For Society」を基本理念に掲げており、持株会社制を導入しています。連結子会社10社と非連結子会社1社で構成され、国内およびアセアン地域において再生可能エネルギー、電気無線設備、電気通信設備、空調衛生設備の各工事を主な事業領域としています。

各事業の内容と状況

当社グループの事業は、①国内EPC事業、②アセアンEPC事業、③不動産事業の三つのセグメントで展開されています。

• 国内EPC事業: 再生可能エネルギー関連設備工事、電気無線設備工事、電気通信設備工事など、主に太陽光発電設備や通信基地局の設計、施工管理を行っています。
• アセアンEPC事業: ベトナムを中心としたアセアン地域における建築工事、電気設備工事、空調衛生設備工事などを行っています。
• 不動産(CRE)事業: 高付加価値のオフィスビルの所有、売買または賃貸しによる事業収益を中心としています。

従業員について

2023年8月31日時点の従業員数は次の通りです。

平均年齢は40.8歳、平均勤続年数は9.0年、平均年間給与は602.7万円です。

関連企業

主要な連結子会社には以下の企業が含まれます。

• JESCO株式会社 (国内EPC事業)
• JESCO ASIA JOINT STOCK COMPANY (アセアンEPC事業)
• JESCO HOA BINH ENGINEERING JOINT STOCK COMPANY (アセアンEPC事業)
• JESCO CRE株式会社 (不動産事業)

業績

当連結会計年度（2022年9月1日～2023年8月31日）の業績は以下の通りです。

各指標の増減について

売上高は前年同期比で7.0%増加しましたが、営業利益と経常利益はそれぞれ45.2%と30.4%減少しました。これは、取得関連費用や販売費及び一般管理費の増加によるものであります。一方、当期純利益は特別利益の計上などにより130.6%増加しました。

リスクについて

この企業に特有のリスクとして以下が挙げられます。

• 景気変動: 民間設備投資や公共投資の増減による影響。
• 建設資材の価格変動: 資材価格の急激な高騰による影響。
• アセアン地域の社会的・政治的変動: それに伴う投資抑制や工事需要の減少。
• 競争激化: 競合他社との価格競争や技術力の向上による影響。

まとめ

当社グループは各事業で堅調な成長を続けており、とくに国内EPC事業およびアセアンEPC事業の売上高が増加しています。しかし、資材価格や社会的変動に対するリスク管理が重要です。全体としては、売上高や当期純利益の増加が見られ、好調な現状を示していますが、今後のリスクには留意する必要があります。