企業名 | プレシジョン・システム・サイエンス株式会社 |
---|---|
URL | https://www.pss.co.jp/ |
業種 | 精密機器 |
決算日 | 6月30日 |
資本金(百万円) | 100.0 |
所在地 | 松戸市上本郷88番地 |
企業概要
本記事では、バイオ関連業界においてラボ自動化や臨床検査用の各種装置を開発・製造・販売していPSS株式会社に関する有価証券報告書を解説します。PSS株式会社は、日本国内外においてOEM販売と自社販売を通じて事業展開している企業です。
各事業の内容と状況
PSS株式会社の主要事業は以下の4つです。
- 装置事業:DNA/RNA自動抽出装置や臨床検査用機器を含む。
- 試薬・消耗品事業:主に自社装置に適合する消耗品や試薬の販売。
- メンテナンス関連事業:装置のメンテナンスとスペアパーツの提供。
- 受託製造・受託検査事業:外部からの受託製造及び自社ラボの受託検査。
各事業の現状は、コロナ禍が収束する中で、市場動向や技術進展に応じてそれぞれの売上が変動しています。特に臨床検査装置やCOVID-19関連製品が売上げ減を記録しましたが、受託製造事業は増加傾向にあります。
従業員について
2023年6月30日時点でのPSS株式会社の従業員に関する情報を以下にまとめます。
セグメントの名称 | 従業員数(人) | 臨時雇用者数(人) |
---|---|---|
全社(共通) | 199 | (13) |
合計 | 199 | (13) |
上記は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー、派遣社員を含む)は括弧内に記載されています。
関連企業
PSS株式会社は、以下の主要な関連企業を持っています。
- Precision System Science USA, Inc.(米国販売連結子会社)
- Precision System Science Europe GmbH(欧州販売連結子会社)
- ユニバーサル・バイオ・リサーチ㈱(知的財産管理・研究開発連結子会社)
- エヌピーエス㈱(機器、消耗品及び試薬製造連結子会社)
- ㈱PF・BioLine(持分法適用共同支配企業)
業績
PSS株式会社の業績について以下の表でまとめています。
項目 | 2022年6月期 | 2023年6月期 | 対前年増減率(%) |
---|---|---|---|
売上高 | 7,434百万円 | 5,278百万円 | △29.0% |
売上総利益 | 2,487百万円 | 1,349百万円 | △45.7% |
営業利益 | 152百万円 | △1,112百万円 | - |
経常利益 | 175百万円 | △1,141百万円 | - |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 45百万円 | △1,324百万円 | - |
各指標の増減について
当期はCOVID-19の影響が和らぎ、海外販売減少とPCR検査関連の売上減少がありました。これに伴い売上高は前期比で減少しましたが、PCR検査無料化事業への対応費用の増加などにより、経常利益も悪化しました。
リスクについて
PSS株式会社には以下の重要なリスクがあります:
- 装置販売への依存度が高いため、需要変動や競合状況の影響を受けやすい。
- 特定の海外OEM取引先への依存が高く、その経営成績や戦略に大きな影響を受ける可能性がある。
- 為替リスクが存在し、取引価格の変動に影響される。
- 技術革新が早い遺伝子関連業界では技術の陳腐化のリスクが大きい。
- 法的規制により許認可の取得や維持にリスクがあります。
まとめ
現在のPSS株式会社はCOVID-19収束の影響を大きく受け、複数の重要なリスクを抱えつつも、市場拡大に向けた戦略を明確にして事業展開を進めています。短期的な業績は厳しい状況ですが、長期的にはバイオ検査業界での成長を目指しています。投資家としては、リスクと成長戦略を考慮して慎重に判断することが求められます。
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※有価証券報告書の内容を基に、ChatGPTによる類似企業の判定を行っています。