2023-09-28有価証券報告書 株式会社高見澤

企業概要

株式会社高見澤は、建設関連事業、電設資材事業、カーライフ関連事業、住宅・生活関連事業を主要な事業とする企業です。長年にわたりこれらの分野で確固たる地位を築いてきました。

各事業の内容と状況

建設関連事業: 生コンクリートの製造販売などを行っており、最近はコンクリート製品の環境配慮や品質保証に特化した製品改良も行っています。

電設資材事業: 電設資材や産業機器の販売を行っており、半導体市況の悪化や原材料価格の高騰に影響を受けつつも設備投資案件で増収増益となっています。

カーライフ関連事業: 石油製品の販売や自動車の販売・整備を行っており、燃料販売数量の増加が見られました。

住宅・生活関連事業: 不動産、廃棄物処理、青果物販売など多岐にわたる事業を展開し、ECサイト向け販売を拡大しています。

従業員について

セグメントの名称	従業員数（人）	平均年齢（歳）	平均勤続年数（年）	平均年間給与（千円）
提出会社	524 (231)	41.7	10.4	5328

関連企業

高見澤には、関連企業として昭和電機産業株式会社、直江津臨港生コン株式会社、オギワラ精機株式会社、信州電機産業株式会社などがあります。また、中国に設立した生コン製造販売合弁会社もあります。

業績

年度	売上高（百万円）	経常利益（百万円）	親会社株主に帰属する当期純利益（百万円）
69期	64,322	1,029	624
70期	62,519	1,376	814
71期	63,270	1,695	1,014
72期	63,367	1,317	621
73期	68,946 （8.8％ 増）	1,895 （43.9％ 増）	1,240 （99.5％ 増）

各指標の増減について

経常利益は原材料価格や人件費の増加を吸収しつつも、営業活動の強化により増加。親会社株主に帰属する当期純利益は、不動産関連収入の増加および原材料コストの調整努力による利益確保が要因です。

リスクについて

主要なリスクとして、以下の点が挙げられます。

• 減損会計: 固定資産の減損が業績に影響を与える可能性。
• 中国進出: 中国国内の経済情勢や規制が業績に影響。
• 有利子負債: 市場金利の上昇による影響。
• 公共工事への依存: 公共工事予算減少による影響。

まとめ

高見澤の業績は、複数の大型工事の受注や営業活動の強化により好調を維持しています。特に建設関連事業および電設資材事業での売上増が顕著であり、今後も安定した収益を見込める企業と言えるでしょう。リスクにも注意を払いつつ、積極的な営業を続けることで更なる成長が期待されます。