2023-06-30有価証券報告書 ＣＹＢＥＲＤＹＮＥ株式会社

企業概要

当社グループは、『人』＋『サイバー・フィジカル空間』を一体的に扱う新領域「サイバニクス（人・ロボット・AI/情報系の融合）」を駆使して、誰ひとり取り残さないイノベーションによって人とテクノロジーが共生し相互に支援し合う「テクノピアサポート社会」の実現、ロボット産業、IT産業につづく新産業「サイバニクス産業」の創出による社会変革・産業変革を目指しています。

各事業の内容と状況

当社グループは、医療、福祉、生活、職場、生産の分野でサイバニクス技術を活用した多様な事業を展開しています。具体的な事業内容は以下の通りです：

• 医療：サイバニックシステムの研究開発、製造、販売およびサイバニック治療サービスの提供
• 福祉：自立支援システムの研究開発、製造、販売
• 生活・職場・生産：作業支援システムおよびトレーニングサービスなど

従業員について

年度	従業員数（名）	平均年齢（歳）	平均勤続年数（年）	平均年間給与（千円）
2023年3月31日	82〔37〕	43.7	7.6	6119

関連企業

当社グループの主要な関連企業は以下の通りです：

• Cyberdyne Care Robotics GmbH（ドイツ）
• CYBERDYNE USA Inc.（米国）
• RISE Healthcare Group、Inc.（米国）
• CYBERDYNE MALAYSIA SDN.BHD.（マレーシア）
• 鈴鹿ロボケアセンター 株式会社（日本）
• 湘南ロボケアセンター 株式会社（日本）

業績

年度	売上収益（百万円）	営業利益（百万円）	税引前利益（百万円）	親会社所有者に帰属する当期利益（百万円）	前期比（%）
2023年3月期	3289	△1,145	53	△298	52.9
2022年3月期	2150	△878	△389	△498	14.7

各指標の増減について

売上収益は前年同期比52.9%の増加となりましたが、一方で営業損失は約30.5%増加しました。親会社の所有者に帰属する当期損失は298百万円と、前年度比で40.2%減少しましたが、依然として赤字です。

リスクについて

当社グループの主なリスク要因として、新しい事業領域の不確実性、競争環境の変化、特定製品への依存、知的財産権の問題、および法的リスクが挙げられます。また、各国や地域での医療機器承認の取得や保険適用の状況も重要な要因です。

まとめ

当社は、革新的なサイバニクス技術を駆使して、医療、福祉、生活、職場の分野で事業を展開しています。業績は売上収益の面では順調に推移しているものの、依然として赤字続きです。競争環境が激化する中、技術開発と事業展開を継続的に進めることが求められます。全体として、当社の技術とビジネスモデルは非常に魅力的であり、今後の発展が期待されます。