2023-06-30有価証券報告書 株式会社広済堂ホールディングス

企業概要

当社グループは、1949年に創業し、現在は葬祭、情報、人材サービスを主として多岐にわたる事業を展開しています。社名の「広済」は「広く社会に貢献する」という理念に基づいており、長年にわたって社会の様々なニーズに応える企業として成長してきました。

各事業の内容と状況

当社の事業は大きく分けて、葬祭、情報、人材の各セグメントに分類されます。

葬祭セグメント

葬祭セグメントでは、火葬場の運営や葬儀サービスの提供を行っています。特に東京博善株式会社が運営する総合斎場は、都内に6カ所あり、葬儀参列者の増加が売上の伸びに寄与しました。

情報セグメント

情報セグメントでは、印刷関連ソリューションやBPO（ビジネスプロセスアウトソーシング）サービスを提供しています。しかし、コロナ関連の公共事業の縮小やペーパーレス化の進展により、売上面では困難な状況が続いています。

人材セグメント

人材セグメントでは、求人広告や人材紹介サービスを提供しており、経済活動の再開に伴い採用需要の増加が見られました。また、地方都市における飲食・観光業の回復も増収に寄与しました。

従業員について

関連企業

主要な関連企業には、東京博善株式会社、株式会社広済堂ネクスト、株式会社広済堂HRソリューションズなどがあります。これらの企業はそれぞれの分野で当社の事業を補完し、シナジーを発揮しています。

業績

各指標の増減について

売上高は前期比3.7%増加し、36,668百万円となりました。これは主に葬祭セグメントにおける参列者数の増加によるものです。また、経常利益は15.9％増加の4,185百万円、当期純利益は11.0%増加の4,042百万円となりました。これにより、各指標ともに良好な結果を出しています。

リスクについて

当社グループが認識している主要なリスクには以下のものがあります。

• 価格競争：競合他社が多数存在するため、価格競争激化のリスクがあります。
• 市場の変化：ペーパーレス化や雇用情勢の変化が業績に影響を及ぼす可能性があります。
• 原材料費の変動：原材料価格の変動が業績に影響を及ぼす可能性があります。
• 製品の品質：製品欠陥が生じた場合、損害賠償や信用失墜のリスクがあります。
• 法的規制：法的規制の変更により、業績に影響を与える可能性があります。
• 情報セキュリティ：情報漏洩が発生した場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。
• 減損会計：市場環境や経営環境の変化により減損処理が必要となる場合があります。
• 財務体質：有利子負債の依存度が高いことから、金利変動リスクに晒されています。

まとめ

当社グループは葬祭、情報、人材セグメントにおいて着実に成果を上げており、業績は好調に推移しています。特に葬祭セグメントの売上増加がグループ全体の業績向上に大きく寄与しています。一方で、ペーパーレス化や競争激化などのリスクも存在しますが、これを乗り越えるための対策を講じています。今後、中期経営計画に基づき、更なる成長を目指していきます。