2023-06-30有価証券報告書 太平洋セメント株式会社

企業名 太平洋セメント株式会社
URL https://www.taiheiyo-cement.co.jp/
業種 ガラス・土石製品
決算日 3月31日
資本金(百万円) 86174.0
所在地 文京区小石川一丁目1番1号






有価証券報告書解説


企業概要

当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、太平洋セメント株式会社および子会社184社、関連会社104社で構成され、セメント、資源、環境、建材・建築土木をはじめとする幅広い事業を展開しています。

各事業の内容と状況

セメント事業: 国内需要は都市部再開発工事や物流関連施設の新増設が推進されましたが、建設コストの増加などにより需要は横ばいでした。海外では、米国西海岸の事業が好調でした。

資源事業: 骨材や鉱産品の販売が堅調に推移しました。

環境事業: 排脱タンカルや燃料販売は堅調でしたが、石炭灰処理は低調でした。

建材・建築土木: ALCや建築材料の販売が堅調に推移しましたが、原材料価格の高騰が影響しました。

従業員について

セグメント 従業員数 臨時雇用者数 (平均)
セメント 7806 695
資源 1045 53
環境事業 158 4
建材・建築土木 1257 5
その他 2167 168
全社(共通) 287 18
合計 12720 943

関連企業

主要な関連企業は以下の通りです:

  • エヌエムセメント株式会社
  • 株式会社デイ・シイ
  • クリオン株式会社
  • 明星セメント株式会社

業績

項目 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 前期比 (%)
売上高 (百万円) 916,071 884,350 863,903 708,201 809,542 14.3%
経常利益 (百万円) 64,306 60,541 65,744 50,193 1,015 -98%
親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円) 43,452 39,151 46,800 28,971 -33206 -214%

各指標の増減について

セメント製造用の石炭価格の上昇が大きな影響を及ぼし、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益の増減に寄与しました。また、セメントの海外輸出数の減少や、国内需要の減少もこれに関連した要因として挙げられます。

リスクについて

以下は、この企業特有のリスクです:

  • 国内需要減少:建設投資の減少に伴うセメントや建築土木の需要の減少リスク。
  • 原燃料品代の上昇:石油や石炭等の輸入原燃料品代の上昇に対応するためのコスト増加リスク。
  • 為替変動:為替の大幅な変動が収益に与える影響。
  • 極端な気象現象の頻発:地球温暖化に伴う豪雨や台風の強力化による生産設備の被災リスク。

まとめ

当社の業績は石炭価格の高止まりや国内外の需要変動により不調に見えますが、北米事業の強化や東南アジア市場の開拓など、今後の成長戦略に期待されます。セメント事業の安定供給とカーボンニュートラル実現に向けた取り組みが進められており、引き続き注視が必要です。アナリストとして、現状を不調と評価しつつも、成長のポテンシャルが高い企業と見ています。


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※有価証券報告書の内容を基に、ChatGPTによる類似企業の判定を行っています。