2023-06-30有価証券報告書 中山福株式会社

企業名 中山福株式会社
URL https://www.nakayamafuku.co.jp/
業種 卸売業
決算日 3月31日
資本金(百万円) 1706.0
所在地 大阪市中央区島之内一丁目22番9号





有価証券報告書の解説


企業概要

中山福株式会社は、家庭用品を中心に取り扱う卸売業を展開する企業です。1901年に設立され、家庭用品などの卸売を全国各地で行っています。主要な事業は調理用品や台所用品の卸売販売で、グループ会社として4社の子会社があります。

各事業の内容と状況

中山福株式会社は以下の事業を展開しています:

  • 家庭用品卸売事業:調理用品、台所用品、サニタリー用品、収納用品などの家庭用品の卸売
  • インテリア用品製造・販売事業:インテリア関連用品の製造・販売
  • プラスチック日用品製造事業:収納用品や園芸用品の製造・販売
  • その他:インターネット通信販売など

主にはホームセンターやスーパーなどの小売業者に販売しており、国内外の消費者に利用されています。

従業員について

セグメントの名称 従業員数(人) 平均臨時雇用者数(人)
北海道 12 25
東北・関東 113 171
中部 23 41
近畿・中四国 70 110
九州・沖縄 45 69
家庭用品卸売事業計 263 416
プラスチック日用品製造事業 59 27
インテリア用品製造・販売事業 25 0
報告セグメント計 347 443
その他 13 2
全社(共通) 77 12
合計 437 457

関連企業

名称 住所 資本金(千円) 主要な事業の内容 議決権の所有割合(%) 関係内容
㈱ベストコ 大阪市中央区 10000 商品企画 100.0 役員兼任あり
㈱ENICY 千葉市中央区 10000 インターネット通信販売 100.0 役員兼任あり
㈱インターフォルム 神戸市中央区 45000 インテリア関連 用品の製造販売 100.0 役員兼任あり
グリーンパル㈱ 新潟県三条市 350000 収納用品、園芸用品等の製造販売 100.0 役員兼任あり

業績

回次 決算年月 売上高(千円) 経常利益(千円) 親会社株主に帰属する当期純利益(千円) 包括利益(千円) 純資産額(千円) 総資産額(千円) 1株当たり純資産額(円) 1株当たり当期純利益(円) 自己資本比率(%) 自己資本利益率(%)
第73期 2019年3月 48,494,965 855,983 445,689 △44,695 21,082,335 31,203,742 1,048.26 22.16 67.6 2.1
第74期 2020年3月 46,657,451 472,173 220,091 217,030 20,497,441 29,434,303 1,043.36 11.05 69.6 1.1
第75期 2021年3月 47,865,673 1,273,529 1,002,341 1,737,285 21,699,762 32,023,650 1,104.50 51.02 67.8 4.8
第76期 2022年3月 42,720,495 933,557 568,035 239,685 21,264,628 31,039,251 1,099.99 28.96 68.5 2.6
第77期 2023年3月 39,887,453 482,177 600,555 739,914 21,765,249 31,386,587 1,126.91 31.09 69.3 2.8

各指標の増減について

主要な指標の増減は以下の通りです:

  • 売上高:第77期は前期比で 6.6%減少しています。これは主にホームセンターへの販売が減少したためです。
  • 経常利益:第77期は前期比で 48.4%減少しました。主な要因は物流費や人件費が高止まりしたことです。
  • 包括利益:第77期は前期比で 208.6%増加し、739,914千円となりました。これは主に固定資産の売却益が計上されたためです。
  • 純資産額:安定的に推移しており、前期比で 2.4%増加しました。

リスクについて

中山福株式会社が直面する主要なリスクには以下があります:

  • 取引先の信用リスク:特定の販売先や仕入先の倒産などにより、財務状況に悪影響が及ぶ可能性があります。
  • 外国為替リスク:輸入商品の価格変動や為替市場の変動により、業績に影響が及ぶことがあります。
  • 経済状況によるリスク:景気後退や消費者の節約志向などにより、需要が減少し業績に影響を与える可能性があります。
  • 自然災害やパンデミック:物流拠点の災害や新型コロナウイルスの影響により、業務が中断するリスクがあります。
  • 原材料価格の上昇リスク:原材料の価格が急騰した場合、コストが増加し利益率に悪影響を及ぼす可能性があります。

まとめ

中山福株式会社の業績は第77期において減収減益となりましたが、固定資産売却益の影響で純利益は若干増加しました。経済環境が厳しい中、消費者ニーズの変化に対応し、新たな物流ネットワークや効率化に努めています。

未来の見通しについては、厳しい経済環境が続くが、さらに業績を改善するために、積極的に自社オリジナル商品の開発やインターネット販売の拡充を進める計画を持っています。

全体的に見ると、中山福株式会社は安定した運営基盤を持ちつつも、今後の経済情勢に左右されるリスクがあります。長期的な成長を期待しつつも、慎重に投資を検討する必要があります。


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