2023-06-29有価証券報告書 株式会社ケーズホールディングス

企業概要

株式会社ケーズホールディングスは、家電量販店「ケーズデンキ」を運営する企業です。家電、パソコン、携帯電話および周辺機器を国内の主要な家電メーカーまたは卸売会社から仕入れ、全国の店舗を通じて販売しています。

各事業の内容と状況

ケーズホールディングスグループは、主に家庭用電気製品の小売業を行っています。主要な事業体は以下のとおりです：

• 株式会社ギガス
• 株式会社関西ケーズデンキ
• 株式会社ビッグ・エス
• 株式会社北越ケーズ
• 株式会社九州ケーズデンキ
• 株式会社デンコードー

これらの企業が、全国に多数の店舗を構え、お客様に多様な製品を提供しています。

従業員について

項目	数値
従業員数（連結）	7154 名（臨時従業員 8814 名）
従業員数（提出会社）	2311 名（臨時従業員 2341 名）
平均年齢	41.3歳
平均勤続年数	15.5年
平均年間給与	5,366千円

関連企業

主要な関連企業は以下の通りです：

• 株式会社ギガス（100%出資）
• 株式会社関西ケーズデンキ（100%出資）
• 株式会社デンコードー（100%出資）
• 株式会社ビッグ・エス（100%出資）
• 株式会社北越ケーズ（100%出資）
• 株式会社九州ケーズデンキ（100%出資）
• 株式会社ケーズキャリアスタッフ（100%出資）

業績

項目	2019年3月期	2020年3月期	2021年3月期	2022年3月期	2023年3月期	前期比(%)
売上高（百万円）	689,125	708,222	792,542	747,219	737,320	-1.3
経常利益（百万円）	38,539	37,040	56,747	46,545	35,266	-24.2
親会社株主に帰属する当期純利益（百万円）	23,807	21,525	38,734	28,547	21,120	-25.9
１株当たり当期純利益（円）	103.13	96.22	182.66	141.70	110.17	-22.2
自己資本比率（%）	62.1	64.6	64.2	62.5	61.7	-1.3

各指標の増減について

2023年3月期の売上高は前期比で1.3%減少しました。これは、テレビの買い替え需要の減少、および季節商品の売上が予測を下回ったことが要因です。また、経常利益および純利益もそれぞれ24.2%および25.9%の減少となりました。

リスクについて

主なリスクには以下のようなものがあります：

• 季節商品の売上が気候に大きく影響されるため、予測が難しい。
• 店舗開発に伴う高額な初期投資や競合他社の進出による売上の変動。
• 法的規制、特に「大規模小売店舗立地法」などの影響。
• 自然災害やパンデミックによる業績の悪化リスク。
• 個人情報漏洩のリスク。

まとめ

ケーズホールディングスの業績は、新型コロナウイルスの影響やウクライナ情勢によるエネルギー価格の上昇、そして消費者の買い替えサイクルの長期化によって、不調となりました。しかしながら、省エネ家電への需要が続く一方で、店舗展開によるシェア拡大が見込まれます。今後の業績改善には、持続可能な経営と専門性を活かした高付加価値商品の販売が鍵となります。