2023-06-29有価証券報告書 大日本塗料株式会社

企業概要

当社グループは、塗料、照明機器、蛍光色材等の製造・販売を行う企業であり、国内外に多数の子会社を持っております。塗料事業では、国内外で幅広い市場に製品を提供しており、特に防食塗料や工業用塗料に強みを持っています。照明機器事業では、LED照明を中心に商業施設やオフィスビル向けの製品を展開しており、蛍光色材事業では文房具や店舗広告、衣料向けの製品を供給しています。

各事業の内容と状況

大日本塗料株式会社を中心に、国内では多くの子会社が塗料の製造を行い、当社が販売しています。海外では、タイ、マレーシア、インドネシア、中国、メキシコなど各国で現地法人が塗料の製造・販売を担っています。

従業員について

3月31日時点の当社グループの従業員数は、2193人（うち臨時雇用者318人）です。従業員の平均年齢は40.8歳、平均勤続年数は16.5年、平均給与は約5,725,615円です。労働組合も存在し、労使関係は良好です。

関連企業

以下が主な連結子会社です：

• 大日本塗料北海道株式会社
• 日塗化学株式会社
• 千葉化工株式会社
• ジャパンパウダー塗料製造株式会社
• ＤＮライティング株式会社

業績

指標	2019年	2020年	2021年	2022年	2023年	前期比(%)
売上高 (百万円)	73,743	72,709	63,160	66,948	72,849	8.8%
経常利益 (百万円)	6,210	5,786	3,268	3,465	4,316	24.0%
親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円)	3,604	3,662	1,968	2,031	3,458	70.2%
自己資本比率 (%)	53.6	54.4	56.0	55.9	56.1	0.2%

各指標の増減について

売上高や利益指標の増加は、国内外の塗料事業や照明機器事業の回復によるものです。特に照明機器事業において、商業施設向けや建築向けの需要が回復し、経費の抑制もあって利益増加に寄与しました。一方、蛍光色材は需要低迷のため売上が減少しました。

リスクについて

当社が直面するリスクには以下が含まれます：

• 市場環境変化に関するリスク: 国内外市場の需要減少、原材料価格の上昇。
• 為替リスク: 海外子会社の円換算額に影響。
• 環境・規制リスク: 事業活動における法規制対応。
• 情報セキュリティリスク: サイバー攻撃や情報漏洩のリスク。

まとめ

当社は、新しい価値の創造を通じて社会に貢献する企業を目指しています。2023年度の業績は好調であり、特に国内塗料事業と照明機器事業の需要回復が寄与しました。今後も製造効率の向上や原材料コストの低減、市場開拓活動を進めることで持続的な成長を目指します。