2023-06-29有価証券報告書 九州電力株式会社

企業概要

当社は国内外で電力の発電・販売、送配電、一部エネルギーサービス事業を手掛ける企業であり、主要業績や財務指標は以下の通りです。

各事業の内容と状況

事業は「発電・販売事業」、「送配電事業」、「海外事業」、「その他エネルギーサービス事業」、「ICTサービス事業」及び「都市開発事業」の6つのセグメントに分かれています。

• 発電・販売事業: 国内における発電・小売電気事業。
• 送配電事業: 九州域内における一般送配電事業。
• 海外事業: 海外における発電・送配電事業。
• その他エネルギーサービス事業: 電力の安定供給に資する事業、ガス・LNG販売事業、再生可能エネルギー事業。
• ICTサービス事業: データ通信事業、光ブロードバンド事業、電気通信工事・保守事業。
• 都市開発事業: 都市開発や不動産事業。

従業員について

セグメントの名称	従業員数(人)
発電・販売事業	4,935
送配電事業	3,791
海外事業	82
その他エネルギーサービス事業	8,199
ICTサービス事業	2,741
都市開発事業	743
その他	605

関連企業

主要関連企業は以下の通りです。

• 株式会社キューデン・インターナショナル
• 株式会社QTnet
• 九州電力送配電株式会社
• 九電みらいエナジー株式会社
• QTmedia株式会社

業績

	当期数値	前期比
売上高(百万円)	2,221,300	+27.4%
経常損失(百万円)	-86,634	-126.7%
当期純損失(百万円)	-56,429	-821.5%
包括利益(百万円)	-50,187	-426.3%

各指標の増減について

売上高は燃料価格の上昇による影響と卸売販売収入の増加によって増加しました。一方、経常損失、当期純損失及び包括利益が大幅に悪化した理由は、原子力発電所の稼働減や燃料価格の高騰が主因であります。

リスクについて

以下は、当企業が直面する主要なリスクです。

• 燃料価格の変動リスク: 燃料の調達価格が変動することで業績に影響を与えます。
• 市場競争リスク: 他の電力企業との競争が激化すると利益が減少する可能性があります。
• 自然災害リスク: 地震や洪水などの自然災害が設備に打撃を与える可能性があります。

まとめ

当企業は発電・販売、送配電、エネルギー、ICT、都市開発と幅広い事業を展開しており、売上の大幅な増加が見られました。しかし、燃料価格の高騰と原子力発電所の稼働減が影響し、経常損失と当期純損失が拡大しました。短期的には業績悪化が見られますが、長期的にはエネルギーの安定供給に向けた積極的な投資やコスト削減策の実施により回復が期待されます。