| 企業名 | ユニチカ株式会社 |
|---|---|
| URL | https://www.unitika.co.jp/ |
| 業種 | 繊維製品 |
| 決算日 | 3月31日 |
| 資本金（百万円） | 100.0 |
| 所在地 | 大阪市中央区久太郎町４丁目１番３号 |
企業概要
この企業は複数の子会社と関連会社を含む大規模なグループを形成しており、主に「高分子事業」、「機能資材事業」、および「繊維事業」の3つの主要な分野で事業を展開しています。具体的な製品にはナイロンフィルム、ポリエステルフィルム、高機能樹脂などが含まれ、多岐にわたる分野で活躍しています。
各事業の内容と状況
以下に、各事業の詳細と現状、そして将来の見通しを解説します。
高分子事業
高分子事業では、主にナイロンフィルムやポリエステルフィルム、ナイロン樹脂などを製造しています。この事業では一部の主要子会社、例えば日本エステル㈱やテラボウ㈱が重要な役割を果たしています。需要の低迷は見られましたが、高付加価値製品へのシフトが進められています。
機能資材事業
機能資材事業では、ガラス繊維製品やガラスビーズ、活性炭繊維などを手掛けており、特に産業資材や電子材料分野でのニーズに応えています。ここでもサプライチェーンでの在庫調整の影響が見られましたが、販売は堅調に推移しています。
繊維事業
最も古典的な事業セグメントである繊維事業では、衣料用の高機能繊維材料などを手掛けています。原燃料価格の高騰に伴うコスト増加が見られましたが、製品価格の改定で補完しています。
従業員について
| セグメントの名称 | 従業員数 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与 |
|---|---|---|---|---|
| 全社合計 | 1359 (168) | 41.1 | 19.0 | 5,659,868円 |
特に、管理部門などに所属する従業員の割合が全体の中で重要なポジションを占めています。
関連企業
関連企業には多数の子会社が含まれ、たとえば日本エステル㈱、ユニチカトレーディング㈱、ユニチカスパークライト㈱があります。各関連企業はそれぞれの事業分野で重要な役割を果たしており、企業の総合力を高めています。
業績
| 回次 | 売上高 (百万円) | 経常利益 (百万円) | 親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円) | 包括利益 (百万円) |
|---|---|---|---|---|
| 第209期 | 129,098 | 7,093 | 5,232 | 4,302 |
| 第210期 | 119,537 | 3,153 | △2,158 | △2,097 |
| 第211期 | 110,375 | 5,381 | 3,864 | 3,811 |
| 第212期 | 114,713 | 6,399 | 2,223 | 3,027 |
| 第213期 | 117,942 | 1,069 | 102 | 1,975 |
各指標の増減について
売上高は、第212期から第213期にかけて2.8％増加しましたが、経常利益は83.3％の大幅な減少が見られます。主な要因として、原燃料価格の高騰や固定費の増加が挙げられます。また、親会社株主に帰属する当期純利益も大幅に減少しています。
リスクについて
この企業が直面するリスクとしては、原燃料価格や為替レートの変動、さらには訴訟リスクがあります。特に、複数の訴訟案件が進行中であるため、法務コストが増加し、業績に影響を与える可能性があります。
まとめ
現状としては、高分子事業と繊維事業での収益の大幅な減少が目立っていますが、将来的には各事業の高付加価値製品へのシフトとグローバル展開が進行中です。リスク管理の強化が必要ですが、全体として戦略的な取り組みによって安定した成長が期待されます。
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