2023-06-29有価証券報告書 ニチアス株式会社

企業名 ニチアス株式会社
URL https://www.nichias.co.jp/
業種 ガラス・土石製品
決算日 3月31日
資本金(百万円) 12128.0
所在地 中央区八丁堀一丁目6番1号





有価証券報告書の解説


企業概要

当社グループは、当社および子会社53社、関連会社10社から成り、「プラント向け工事・販売」、「工業製品」、「高機能製品」、「自動車部品」および「建材」の5つを報告セグメントとしています。

各事業の内容と状況

当社グループは以下の5つのセグメントを中心に事業を行っています。それぞれの事業内容と現状、見通しを以下に示します。

  • プラント向け工事・販売: 電力、LNG、石油精製・石油化学などのプラント施設に向けたエンジニアリングサービスを提供しています。
  • 工業製品: 半導体・電子部品、自動車、医療、食品、医薬などの産業分野に対し、各種機器の部品を提供しています。
  • 高機能製品: 半導体・FPD製造プロセスにおける部品や部材を提供しています。
  • 自動車部品: シリンダーヘッドガスケットなどのシール材を提供し、自動車の防熱、防音技術に特化しています。
  • 建材: 不燃・断熱・耐火などの性能を備えた建材を提供しています。

従業員について

連結会社の状況 (2023年3月31日現在)

セグメントの名称 従業員数(人) 臨時従業員数(人)
プラント向け工事・販売 776 346
工業製品 2455 654
高機能製品 647 626
自動車部品 1337 561
建材 797 127
全社(共通) 433 236
合計 6445 2550

提出会社の状況 (2023年3月31日現在)

従業員数(人) 臨時従業員数(人) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(円)
1730 1287 40.8 15.1 7,112,426

関連企業

当社グループは多くの子会社および関連会社により構成されています。主要な関連企業は以下のとおりです:

  • メタコート工業㈱
  • ㈱福島ニチアス
  • 国分工業㈱
  • ニチアスセラテック㈱
  • 竜田工業㈱
  • 他、多数。

業績

当期の各数値と見通し

指標 当期 前期 増減 増減率(%)
売上高(百万円) 238,116 216,236 21,879 10.1
営業利益(百万円) 29,954 26,264 3,689 14.0
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) 21,398 22,034 △636 △2.9
1株当たり当期純利益(円) 322.59 332.18 △9.59 △2.9

各指標の増減について

当連結会計年度の売上高は前連結会計年度に対し10.1%増の238,116百万円となりました。主な理由として、半導体製造装置向け製品の需要が高水準で推移したことが挙げられます。

営業利益については14.0%増加し、29,954百万円となりました。しかし、親会社株主に帰属する当期純利益は2.9%減少し、21,398百万円となりました。この減少の主な要因は、特別損失の計上によるものです。

セグメント別の経営成績

セグメント 売上高 前期比(%) セグメント利益 前期比(%)
プラント向け工事・販売 65,242 +10.6 8,426 +36.7
工業製品 51,566 +7.6 8,984 +11.8
高機能製品 45,159 +25.4 10,957 +38.1
自動車部品 46,750 +4.7 2,467 -38.8
建材 29,396 +2.5 △880 -963.8

リスクについて

投資者が注意すべきリスクには以下が挙げられます:

  • 景気変動、経済情勢のリスク: 国内外の景気動向や産業の需要動向に大きく依存しています。
  • 海外事業活動のリスク: 法律や規制の変更、政治的混乱などにより業績に影響を及ぼす可能性があります。
  • 原材料調達のリスク: 金属やゴムなどの主要原材料の供給不足が業績に影響を与える可能性があります。
  • 債権管理のリスク: 取引先の与信リスクが業績に影響を与える可能性があります。
  • 退職給付債務のリスク: 年金資産の価値の変動が業績に影響を与える可能性があります。

まとめ

当社グループは、各事業セグメントで堅調な売上を達成していますが、自動車部品および建材セグメントにおいて、一部の困難が見受けられます。特に、自動車部品のセグメント利益の減少は懸念事項です。しかし、半導体製造装置向け製品の需要が高水準に保たれていることから、高機能製品セグメントは引き続き成長が見込まれます。

総合的に見て、当社の現状と見通しは「堅調」と評価できますが、特定のリスク要因には注意が必要です。今後の市場動向と各セグメントの業績を注視し、適切な投資とリスク管理を行うことが重要です。


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