2023-06-28有価証券報告書 株式会社ispace

企業名 株式会社ispace
URL https://ispace-inc.com/jpn/
業種 サービス業
決算日 3月31日
資本金(百万円) 3191.0
所在地 中央区日本橋浜町3-42-3 住友不動産浜町ビル3階





有価証券報告書の解説


企業概要

本企業は「Expand our planet. Expand our future.」をビジョンに掲げ、人類の生活圏を宇宙に広げ持続的な世界を実現するべく、月面開発を行う次世代の民間宇宙企業です。日本を拠点に、米国、ルクセンブルクに関連企業を持ち、ランダーとローバーを開発し、ペイロードサービス、データサービス、パートナーシップサービスを提供しています。

各事業の内容と状況

  • ペイロードサービス: 顧客の荷物を宇宙に輸送するサービス。最初の月面着陸ミッション(ミッション1)を2022年に実施。
  • データサービス: 月面データの収集と提供。将来的にはデータベースの構築を目指しています。
  • パートナーシップサービス: 広告や共同研究等のプログラムを提供。現在、複数の民間企業と提携中。

従業員について

従業員数(連結) 平均年齢 平均勤続年数 平均給与
216 41.6歳 2.2年 8,604,037円

関連企業

  • ispace EUROPE S.A.(ルクセンブルク)
  • ispace technologies U.S., inc.(米国)
  • 株式会社ispace Japan(日本)

業績

会計年度 2021年3月期 2022年3月期 2023年3月期
売上高 (千円) 506,639 674,141 989,241
経常損失 (千円) △2,609,415 △4,039,154 △11,378,300
当期純損失 (千円) △2,614,959 △4,059,896 △11,398,248
純資産額 (千円) 7,327,365 8,831,549 △2,347,606

各指標の増減について

売上高は急増しましたが、大規模な先行投資と研究開発費用がかさみ、経常損失と純資産額はともに大きく減少しました。特に、2023年度の経常損失は昨年比で大幅に増加しました。

リスクについて

  • 技術的リスク: 月面着陸やデータ収集の成功に依存しています。
  • 市場リスク: 宇宙産業市場は成長途中であり、不確実性が高いです。
  • 財務リスク: 大規模な先行投資が続くため、資金調達が不可欠です。

まとめ

本企業は月面開発において革新的な取り組みを行っており、売上高は順調に伸びていますが、経常損失が大きく、財務リスクが高いです。未来の宇宙産業市場の成長を見越した中長期的な視点での投資が求められます。


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