2023-06-28有価証券報告書 株式会社大本組

企業名 株式会社大本組
URL https://www.ohmoto.co.jp/
業種 建設業
決算日 3月31日
資本金(百万円) 5296.0
所在地 岡山市北区内山下1丁目1番13号






有価証券報告書の解説

企業概要

当社グループは、当社、非連結子会社3社、関連会社1社及びその他の関係会社1社で構成され、建築事業、土木事業を主な内容とし、
さらに環境整備事業、保険代理業等に関係する事業を営んでいます。

各事業の内容と状況

建築事業:
建築工事全般から構成され、主力分野における取り組み強化や都市型建築の事業領域拡大、民間建築事業への注力を継続しています。

土木事業:
公共事業への持続的取り組みや独自技術の深化、生産性向上技術への取り組みを進めており、公共投資も堅調です。

環境整備事業と保険代理業:
子会社と関連会社がそれぞれの分野で事業を展開しています。

従業員について

項目
従業員数 810名 (平均臨時雇用人員: 60名)
平均年齢 45歳
平均勤続年数 20.8年
平均年間給与 8,595,000円

関連企業

以下は主要な関連企業です:

名称 住所 資本金 (百万円) 主要な事業の内容 所有割合(%)
㈱OHMOTOホールディングス 東京都港区 100 不動産賃貸 所有割合:29.2

業績

決算年月 売上高 (百万円) 経常利益 (百万円) 当期純利益 (百万円) 1株当たり当期純利益 (円) 自己資本比率 (%) 営業活動によるキャッシュ・フロー (百万円)
2019年3月 83,873 5,626 3,951 773.60 67.8 8,977
2020年3月 79,060 3,254 2,310 452.48 70.1 -353
2021年3月 73,360 3,953 2,589 507.08 72.6 17,705
2022年3月 71,276 2,545 1,784 352.31 73.6 -6,202
2023年3月 94,477 849 516 105.28 63.6 -21,136

各指標の増減について

売上高の増加:
前期比32.6%増の94,477百万円となり、物流施設や商業施設の受注が寄与しました。

経常利益の減少:
前期比66.6%減の849百万円となり、複数の工事でのコスト増が影響しました。▲66.6%

当期純利益の減少:
前期比71.1%減の516百万円で、工事損失引当金の計上などが要因です。▲71.1%

自己資本比率の低下:
自己株式の取得などが影響して、63.6%となりました。▲10.0%ポイント

営業活動によるキャッシュ・フローのマイナス拡大:
売上債権の増加等により、-21,136百万円となりました。▲240.4%

リスクについて

この企業特有のリスクや投資家が特に気にすべきリスクには以下があります:

  • 建設市場の縮小: 民間及び公共投資の動向に影響され、受注及び売上の減少の可能性があります。
  • 取引先の信用リスク: 大規模な請負金額が取引相手の倒産リスクを引き上げ、貸倒損失の可能性があります。
  • 事故や災害の発生: 施工中の事故や災害が発生した場合、企業イメージの棄損や事業活動の休止などの可能性があります。
  • 資材価格の変動: 建設資材や労務コストの上昇が利益率に悪影響を及ぼす可能性があります。

まとめ

当社の2023年3月期の業績は、売上高が前年同期比で大幅に増加した一方で、利益面では工事損失引当金の計上や建設資材の価格高騰の影響を受け、経常利益及び純利益が大幅に減少しました。
特に営業活動によるキャッシュ・フローが大幅なマイナスとなっており、これは売上債権の増加等が要因です。ただし、公共事業への取り組みが堅調であり、全般的には安定した収益基盤を維持しています。

今後の見通しとしては、全般的な経済環境が不透明であるものの、公共投資の継続や企業収益の回復が期待されます。当社としては、引き続きリスク管理を徹底し、収益基盤の強化に注力することが重要です。
全体として、業績はやや厳しい状況にありますが、安定した経営基盤とリスク管理が企業価値の向上に寄与するものと考えます。


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