2023-06-28有価証券報告書 株式会社中電工

企業概要

この会社は、電気工事、空調工事、情報通信工事などの設備工事業を主軸に事業を展開している大手企業です。また、国内外に広がる子会社および関連会社を通じて設備工事や関連する製品の製造・販売を行っています。

各事業の内容と状況

当社グループは以下の主要な事業ポートフォリオを持っています。

設備工事業

屋内電気工事、空調管工事、情報通信工事、配電線工事などを手掛けています。主要な子会社および関連会社が各国で事業を展開しています。

その他の事業

電気機器や工事材料の販売、保険代理業、リース業、農業関連事業などが含まれます。

従業員について

関連企業

• 三親電材株式会社（電気機器・工事材料の販売）
• 中工開発株式会社（保険代理・リース）
• 株式会社イーペック広島（電気・空調管工事等の設計・積算）
• 株式会社昭和コーポレーション（熱絶縁工事）
• その他、国内外に多数の関連企業があります。

業績

各指標の増減について

売上高は0.9%減少しましたが、原価管理の徹底により営業利益も減少しました。経常利益は海外事業での投資損失のため赤字になりました。これにより、親会社株主に帰属する当期純利益も大幅な赤字になっています。

リスクについて

• 品質不良のリスク：重大な品質問題が生じると信用と評価に大きな影響があります。
• 法令・コンプライアンス違反のリスク：関連法規違反が刑事罰や取引停止などの結果をもたらす可能性があります。
• 受注環境の悪化リスク：設備投資の減少により受注が確保できないリスクがあります。
• 労働災害・交通事故のリスク：人的損失や補償などが発生するリスクがあります。
• 工事原価の増大リスク：材料費や外注費の高騰が工事原価を増大させるリスクがあります。
• M&A・出資事業のリスク：計画通りに展開しない場合のリスクがあります。
• 情報セキュリティリスク：不正アクセスやサイバー攻撃によるリスクがあります。
• 自然災害のリスク：地震や台風などによる事業活動の中断リスクがあります。
• 気候変動課題への対応リスク：取り組みが不十分な場合の評価低下リスクがあります。

まとめ

この会社は主に設備工事業を中心に事業を展開していますが、最近の業績は厳しい状況にあります。売上高は微減、営業利益の減少と共に、経常損失と親会社株主に帰属する当期純利益が大幅に悪化しました。リスク管理と事業の多角化、品質とコンプライアンスの徹底が求められます。現状は不調と言えますが、中期経営計画に基づく改善策に期待がかかります。