2023-06-27有価証券報告書 株式会社第一興商

企業概要

当社グループは、業務用カラオケ機器の販売、賃貸、通信カラオケの音源・映像コンテンツの提供、カラオケルーム及び飲食店舗の運営、音楽・映像ソフトの制作・販売を行っています。主力事業はカラオケ関連で、広範な事業ネットワークを構築しています。

各事業の内容と状況

以下に当社の各主要事業の内容と現状、見通しについて説明します。

• 業務用カラオケ事業: 顧客店舗の再開や新規開店の増加により、売上高は前期比8.5%増、営業利益は11.6%増となりました。
• カラオケ・飲食店舗事業: 売上高は前期比111.4%増、営業損失が減少し大きな回復を見せました。
• 音楽ソフト事業: 売上高は前期比6.6%増、営業利益は186.0%増となり、業界の回復基調が見られました。
• その他事業: パーキング事業が堅調に推移しており、売上高は前期比11.1%増、営業利益は57.0%増となりました。

従業員について

項目	数値
従業員数	3,340名
平均年齢	41.7歳
平均勤続年数	12.8年
平均年間給与	5,909,209円

関連企業

当社の主な関連企業は以下のとおりです。

• 北海道第一興商
• 東北第一興商
• 日本クラウン

業績

項目	前期 (百万円)	当期 (百万円)	増減 (百万円)	増減率 (%)
売上高	94,787	128,156	33,369	35.2%
営業利益	-289	12,954	13,244	–
経常利益	888	13,601	12,712	–
親会社株主に帰属する当期純利益	5,196	8,320	3,124	60.1%

各指標の増減について

自己資本当期純利益率（ROE）は、コロナ禍の収束に伴い業務用カラオケ事業やカラオケ・飲食店舗事業が回復し、ROEは前期比2.9%増の7.9%となりました。

1株当たり当期純利益（EPS）は、営業利益率の改善により前期比28.60円増加し、76.21円となりました。

リスクについて

当企業特有のリスクとして以下が挙げられます。

• スナック・バー等の閉店によるカラオケ市場の縮小。
• 新商品の市場支持の程度や競争の激化。
• 自然災害や感染症の流行による事業活動の困難。
• 各種法的規制の改正による事業への影響。

まとめ

当社はカラオケ関連事業を中心に、健全な成長を遂げています。特に、カラオケ・飲食店舗事業の売上回復が著しく、業績の向上が見られます。今後も業績は好調に推移する見通しです。しかし、市場環境の変化や規制の改正などのリスクも存在するため、投資家はこれらのリスクに対する認識を持つことが重要です。