企業名 | 大平洋金属株式会社 |
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URL | https://www.pacific-metals.co.jp/index.php |
業種 | 鉄鋼 |
決算日 | 3月31日 |
資本金(百万円) | 13922.0 |
所在地 | 千代田区大手町一丁目6番1号 |
企業概要
当社グループは、フェロニッケル製品の製造と販売を中心に事業を展開しています。フェロニッケルは主にステンレス鋼の製造に使用される重要な素材です。関連事業としてガス供給や廃棄物リサイクルも行っていますが、こちらについては採算性の問題から事業撤退しました。
各事業の内容と状況
以下、各事業の詳細と現状について説明します。
ニッケル事業
当社は、ニッケル鉱石をフィリピンやニューカレドニアから調達し、製錬してフェロニッケル製品を製造しています。主要な販売先は日鉄ステンレス㈱であり、その販路を通じて販売されています。2023年3月期の売上は34,135百万円で、前年よりも39.4%減少しました。
ガス事業
当社の大平洋ガスセンターは、当社が使用するガス類を製造し供給しています。売上は774百万円で、前年と比べ34.4%増加しました。
その他事業
廃棄物リサイクル事業は撤退いたしましたが、新しいリサイクル事業を模索中です。廃棄物リサイクル事業の売上は38百万円で前年より88.0%減少しました。
従業員について
セグメントの名称 | 従業員数(名) |
---|---|
ニッケル事業 | 435 |
ガス事業 | 15 |
その他 | 18 |
合計 | 468 |
提出会社の平均年齢は40.3歳、平均勤続年数は17.1年、平均年間給与は6,547千円です。
関連企業
当社には以下の関連企業があります:
- 太平洋興産㈱
- リオ・チュバ・ニッケル鉱山㈱
- タガニート鉱山㈱
- ㈱大平洋ガスセンター
業績
項目 | 2019年3月 | 2020年3月 | 2021年3月 | 2022年3月 | 2023年3月 | 前期比(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
売上高(百万円) | 49,062 | 44,133 | 32,217 | 57,129 | 34,852 | -39.0 |
経常利益又は経常損失(△)(百万円) | 3,451 | 972 | 3,344 | 12,999 | △4,960 | -138.1 |
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△)(百万円) | 3,693 | 625 | 1,162 | 11,368 | △5,026 | -144.2 |
包括利益(百万円) | 2,071 | 142 | 3,607 | 13,921 | △5,095 | -136.6 |
純資産額(百万円) | 64,439 | 63,506 | 67,014 | 80,153 | 72,034 | -10.1 |
各指標の増減について
売上高の減少は主要顧客ニーズの低下、原材料価格の高騰、および市場価格の変動に起因しています。原材料として使用するニッケル鉱石の価格上昇も業績に影響を及ぼしました。また、需要の低下にもかかわらず固定費が高いため、経常損失が発生しました。
リスクについて
当社特有のリスクとして以下が挙げられます:
- 販売価格の変動リスク:主にLMEニッケル価格と為替相場の影響を受けやすい。
- 販売数量の変動リスク:ステンレス鋼産業の需要変動に大きく依存。
- 原材料調達リスク:主原料のニッケル鉱石がフィリピンおよびニューカレドニアからの輸入に依存しているため、供給の安定性が不確実。
- 棚卸資産の評価リスク:LMEニッケル価格の大幅な下落による資産価値の減少リスク。
まとめ
全体的に見て、当社の2023年3月期の業績は厳しいものでした。売上高、営業利益ともに大幅に減少し、経常損失も発生しました。しかし、ガス事業の増収や、新たなリサイクル事業への取り組みなど、一定の前向きな要素も見られます。今後の見通しとしては、事業の再構築や費用削減、新たな収益源の開発が鍵となるでしょう。投資家にとっては、厳しい状況を脱却するための戦略の有効性を見極めることが重要です。
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