| 企業名 | フォスター電機株式会社 |
|---|---|
| URL | https://www.foster.co.jp/ |
| 業種 | 電気機器 |
| 決算日 | 3月31日 |
| 資本金（百万円） | 6770.0 |
| 所在地 | 昭島市つつじが丘１丁目１番１０９号 |
企業概要
本記事で取り上げる企業（以下、「当社」）は、グローバルに展開する音響機器メーカーです。事業内容はスピーカ、モバイルオーディオ製品を中心に、車載用オーディオシステム等を手がけています。また、当社は数多くの関連企業と協力し、高品質な製品の開発と販売を行っています。
各事業の内容と状況
スピーカ事業: 主に車載用スピーカ、薄型テレビ用スピーカおよびスピーカシステムを手がけています。近年、電気自動車（EV）用の製品需要が増加しています。
モバイルオーディオ事業: 携帯電話用ヘッドセットやヘッドホン、小型スピーカなどを製造していますが、スマートフォン市場の成熟により、既存製品の売上は減少基調にあります。
その他事業: 警報音用ブザー・サウンダや「フォステクス」ブランドの製品の製造・販売を行っており、部品売上や物流サービス等も含まれます。
従業員について
| 従業員数（名） | 平均年齢（歳） | 平均勤続年数（年） | 平均年間給与（円） |
|---|---|---|---|
| 411 | 44.7 | 16.0 | 6,666,060 |
関連企業
当企業グループは、当社（フォスター電機株式会社）を筆頭に、フォスターエレクトリックCo.,(ホンコン)Ltdをはじめとする連結子会社27社で構成されています。
業績
| 決算年月 | 売上高（百万円） | 経常利益（百万円） | 当期純利益（百万円） | 包括利益（百万円） | 純資産額（百万円） | 総資産額（百万円） |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2019年3月 | 140,303 | 4,318 | △2,026 | △1,558 | 59,294 | 91,271 |
| 2020年3月 | 107,298 | 2,599 | 1,565 | 457 | 58,995 | 80,825 |
| 2021年3月 | 85,220 | 219 | △3,363 | △1,729 | 55,993 | 77,233 |
| 2022年3月 | 91,106 | △7,473 | △7,017 | △3,868 | 51,632 | 86,148 |
| 2023年3月 | 121,338 | 2,327 | 848 | 5,013 | 56,515 | 92,871 |
各指標の増減について
2023年度の売上高は、前年同期比で33.2％増となり、121,338百万円を記録しました。経常利益もプラスに転じ、2,327百万円の利益を上げています。包括利益も大幅に改善し、5,013百万円となっています。
リスクについて
リスク要因1: 車載関連事業の需要予測の不確実性。半導体不足や地政学的リスクにより、需要変動が激しくなっているため、過剰在庫のリスクが増大しています。
リスク要因2: 資材費・部材費の高騰。新型コロナやウクライナ危機に伴う物価上昇が、鉄やレアアースなどの資材費に影響を及ぼしています。
リスク要因3: ミャンマーでの事業継続リスク。政治的不安定な状況により事業運営が困難になりつつあります。
まとめ
全体的に見て、当社の業績は前年同期に比べて大きく改善しており、売上高や経常利益、包括利益など多くの指標でプラス成長を示しています。しかし、依然として半導体不足や資材費の高騰、地政学リスクなどの課題も抱えています。これらのリスクに対処しつつ、中期的な目標を達成するための戦略を着実に実行することが求められます。全体的な見通しとしては、慎重ながらも好調と言えるでしょう。
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