2023-06-26有価証券報告書 株式会社田中化学研究所

企業名 株式会社田中化学研究所
URL https://www.tanaka-chem.co.jp/
業種 化学
決算日 3月31日
資本金(百万円) 9155.0
所在地 福井市白方町45字砂浜割5番10






有価証券報告書の解説


企業概要

当社は、二次電池用の正極材料の製造販売を主な事業としています。正極材料とは、リチウムイオン電池やニッケル水素電池に使われる重要な部品です。当社は単一の二次電池事業セグメントで活動しており、主に電気自動車や蓄電池用途に向けた製品を提供しています。

各事業の内容と状況

当社の主要事業である二次電池向けの正極材料の製造・販売において、リチウムイオン電池やニッケル水素電池の材料を提供しています。特にリチウムイオン電池向け製品は車載用途が主力で、ニッケル水素電池向け製品も環境対応車用途において堅調に推移しています。

従業員について

従業員数(人) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(円)
336 35.8 7.9 5,311,972

労働組合は田中化学研究所労働組合賛同し、全国繊維化学食品流通サービス一般労働組合同盟(UAゼンセン)に加盟しています。労使関係は円満です。

関連企業

名称 住所 資本金 (百万円) 主要な事業の内容 議決権の所有割合又は被所有割合 (%) 関係内容
住友化学株式会社 東京都中央区 89810 総合化学工業 被所有 50.43 株式の被所有、出向者の受入(出向者14名、兼務出向者1名)

業績

項目 当期 前期比(%)
売上高(百万円) 57,672 42.3%
営業利益(百万円) 1,773 115.0%
経常利益(百万円) 1,579 105.3%
当期純利益(百万円) 1,290 76.3%

各指標の増減について

売上高の増加は主にリチウムイオン電池とニッケル水素電池の需要の増加によるものです。営業利益、経常利益、当期純利益ともに大幅に増加しましたが、これは主要原材料の価格が高水準で推移したことや、新規顧客向けの技術支援収益によるものです。

リスクについて

当社には以下のリスクがあります:

  • 主要原材料の価格変動、特にニッケルやコバルト。
  • 二次電池正極材料への依存度が高い。
  • 特定の取引先(パナソニックホールディングス㈱、丸紅㈱、Samsung SDI.,Ltd.)への依存度。
  • 製品のライフサイクルが短く、設備の減損リスクがある。
  • 生産拠点が福井工場に集中しているため、自然災害等の影響を受けやすい。
  • 親会社である住友化学との経営方針の違い。
  • 競争の激化および価格競争。

まとめ

当社は二次電池市場において主要原材料の価格上昇や競争環境の変化などのチャレンジに直面していますが、リチウムイオン電池やニッケル水素電池の需要増加によるポジティブな影響があります。当期の業績は非常に良好であり、今後もコスト管理や新規顧客対応、研究開発を通じて競争力を高めていく方針です。現状と見通しを総合すると、当社の業績は好調であると言えます。


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※有価証券報告書の内容を基に、ChatGPTによる類似企業の判定を行っています。