企業概要

当社グループは、当社、子会社112社及び関連会社22社で構成され、銅加工品・電子材料等の製造・販売、超硬製品等の製造・販売、銅・金・銀・パラジウム等の製錬・販売、エネルギー関連・環境リサイクル関連の事業等を主に営んでおります。

各事業の内容と状況

高機能製品: 銅加工品や電子材料などを取り扱い、特に半導体関連製品の需要増加が期待されています。

加工事業: 超硬製品を中心に、特に北米地域での販売が増加しています。

金属事業: 銅・金・銀・パラジウムなどの製錬を行い、為替の影響で売上は堅調ですがエネルギーコスト増加が課題です。

環境・エネルギー事業: 地熱や水力発電など再生可能エネルギーに注力しています。

従業員について

関連企業

当社の関連企業には、インドネシア・カパー・スメルティング社や三菱マテリアルテクノ株式会社などが含まれます。

業績

各指標の増減について

2023年3月期の売上高は前年度比で△10.3%減少しました。経常利益も△66.7%減少し、親会社株主に帰属する当期純利益も△54.8%と大幅に減少しました。これらの減少は、エネルギーコストの上昇や持分法による投資損失が影響しています。

リスクについて

この企業特有のリスクとしては、以下の点が挙げられます。

• 地政学リスクや国際情勢の変化
• 市場動向の急激な変動
• 原材料やユーティリティ価格の変動
• 気候変動による影響

これらのリスクに対しては、BCP（事業継続計画）の整備やリスク分散策の導入を行っています。

まとめ

当連結会計年度における当社の業績は、エネルギー価格の高騰や持分法投資損失の影響を受けて減少しました。しかし、今後の見通しとしては、高機能製品や再生可能エネルギー事業などの成長が期待されています。全体としては、中長期的な成長戦略に基づき、持続可能な社会の実現を目指しています。

アナリストとしての視点からは、当社の今後の成長を見据えながら、リスク管理と競争力強化に注力する姿勢を評価します。現状は課題も多いですが、中経2030ビジョンに基づく戦略が成功すれば、好調な業績を取り戻す可能性が十分にあります。