2023-06-22有価証券報告書 日本農薬株式会社

企業概要

日本農薬株式会社は日本国内および海外向けに農薬の製造・販売を主な事業としています。さらに、医薬品や動物用薬品、造園緑化工事、不動産の賃貸、農薬の生産・物流業務など多岐にわたる関連事業を展開しています。同社グループは親会社1社、連結子会社9社、非連結子会社と関連会社を含めた21社で構成されています。

各事業の内容と状況

農薬事業

農薬の製造・販売を主たる事業として行い、主に日本国内外の販売を担っています。関連企業を通じて、米国、インド、ブラジル、欧州、台湾、東南アジアなど広範囲にわたる市場に展開しています。

農薬以外の化学品事業

木材薬品や医薬品などを製造・販売しています。例として、外用抗真菌剤や動物用医薬品が挙げられます。

その他の事業

造園緑化工事の請負、不動産賃貸業務、農薬の物流業務の請負、作物・環境中の農薬残留分析など多様な事業を展開しています。

従業員について

連結会社の状況 (2023年3月31日現在)
セグメントの名称	従業員数(名)
農薬事業	1332 (193)
農薬以外の化学品事業	14 (1)
その他	85 (80)
全社(共通)	136 (6)
合計	1567 (280)

提出会社の状況 (2023年3月31日現在)
従業員数(名)	平均年齢(歳)	平均勤続年数(年)	平均年間給与(円)
375 (75)	42.4	15.4	7,460,823

関連企業

名称	住所	主要な事業の内容
㈱ＡＤＥＫＡ	東京都荒川区	農薬以外の化学品事業
Nichino America,Inc.	米国デラウェア州	農薬事業
Sipcam Nichino Brasil S.A.	ブラジルミナスジェライス州	農薬事業

業績

業績サマリー

項目	当期(百万円)	前期比(%)
売上高	1,020,900	27.4
営業利益	87,390	51.6
経常利益	77,790	37.3
当期純利益	44,880	1.9

各指標の増減について

売上高は主に海外農薬販売の好調により27.4%増加し、1,020億90百万円を達成しました。営業利益、経常利益、当期純利益もそれぞれ大幅に増加しました。特に営業利益は前期比51.6%増の87億39百万円となりました。

リスクについて

日本農薬株式会社のビジネスには以下のリスクが存在します。

• 経済情勢や天候、病害虫の発生状況に影響されるリスク
• 原材料の調達先が一部の地域に集中することによるリスク
• 原材料やエネルギー価格の変動リスク
• 為替レートの変動リスク
• 新製品開発には多大な時間とコストを要するリスク
• 自然災害や事故による生産停止や品質異常リスク

まとめ

日本農薬株式会社は、主力の農薬事業が国内外で大きく成長しており、特に海外市場での売上が好調です。収益性の向上、技術革新、次世代事業の確立に取り組んでおり、将来的な成長が期待されます。しかし、世界的な経済状況や原材料の価格変動などのリスクを常に抱えている点には注意が必要です。総じて、同社の現状と将来の見通しは好調と言えるでしょう。