企業概要

荒川化学工業株式会社（以下「当社」）は、機能性コーティング、製紙・環境、粘接着・バイオマス、ファイン・エレクトロニクス事業等を手掛ける多角化した化学製品メーカーです。

各事業の内容と状況

機能性コーティング事業

光硬化型樹脂や熱硬化型樹脂、印刷インキ用樹脂などが主力製品です。スマートフォンや自動車関連の需要が低調にあることで、売上高が減少しました。

製紙・環境事業

紙の強度を向上させる紙力増強剤やサイズ剤が主力製品です。段ボール原紙の需要が低調であった一方、原材料価格の上昇が収益性に影響しました。

粘接着・バイオマス事業

粘着・接着剤やロジンなどが主力製品です。紙おむつ向け接着剤の需要が堅調でしたが、自動車関連分野での需要が低調でした。

ファイン・エレクトロニクス事業

精密部品洗浄剤や電子材料用配合製品などが主力製品です。半導体の需要変動が業績に大きく影響しました。

従業員について

2023年3月31日現在の従業員数は以下の通りです。

平均年齢は42.7歳、平均勤続年数は17.5年、平均年間給与は6942千円です。

関連企業

以下は、主な関連会社です。

業績

各指標の増減について

経常損失および純損失の理由としては、ロジンやエネルギーコストの上昇、半導体の需給変動による収益性の悪化が挙げられます。

リスクについて

当社が直面しているリスクは以下の通りです。

• 経済状況および需要の動向：各地域の経済状況や業界の景気後退により、売上や収益に影響を与える可能性があります。
• 法的規制：国内外の様々な法令の適用を受けるため、予期せぬ法令変更により事業活動が制限されるリスクです。
• 災害・事故・感染症：自然災害や火災事故、また感染症の大流行等が発生した場合、事業活動に悪影響を与えるリスクです。
• 原材料の価格：石油化学製品やガムロジンの価格変動が収益に影響する可能性があります。
• 為替レートの変動：為替レートの変動は経営成績に影響を与えることがあります。

まとめ

荒川化学工業株式会社は、多岐にわたる事業を展開しており、各分野での収益改善に努めています。当期は原材料やエネルギー価格の高騰により損失を計上しましたが、今後もコスト削減や新事業の創出に取り組んでいく予定です。全体的には、経営環境が厳しい中でも適応策を講じており、今後の成長が期待されます。