| 企業名 | 株式会社ニッカトー |
|---|---|
| URL | https://www.nikkato.co.jp/ |
| 業種 | ガラス・土石製品 |
| 決算日 | 3月31日 |
| 資本金（百万円） | 1320.0 |
| 所在地 | 堺市堺区遠里小野町３丁２番２４号 |
企業概要
本企業はセラミックス事業とエンジニアリング事業を展開しており、セラミックス製品を主に堺工場及び東山工場で製造・販売しています。製品は主に電子部品、食品、薬品、塗料などの生産工程で使用されるセラミックス道具類や機械部品といった消耗品です。エンジニアリング事業では、製造工場を持たずに加熱装置や計測機器を仕入・販売しています。
各事業の内容と状況
セラミックス事業は機能性セラミックス（発熱体、酸素センサ、フィルターなど）と耐摩耗セラミックス（粉砕用ボール、部材など）、耐熱セラミックス（保護管、絶縁管など）、理化学用陶磁器が主な製品です。それぞれの製品は電子部品や化学薬品の製造に必要な道具や部品として使用されています。
エンジニアリング事業は加熱装置や計測機器が主な製品で、主に半導体、IT関連部品、超伝導用テープ線材の生産炉として利用されています。
従業員について
| 従業員数（名） | 平均年齢（歳） | 平均勤続年数（年） | 平均年間給与（千円） |
|---|---|---|---|
| 288〔64〕 | 40.1 | 17.9 | 5834 |
労働組合は結成されていませんが、労使関係は円滑に保たれています。管理職に占める女性労働者の割合は13.7％で、男性労働者の育児休業取得率は0％となっています。
関連企業
特記する関連企業はありません。
業績
| 項目 | 2019年3月期 | 2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3月期 | 2023年3月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高（千円） | 10,682,834 | 9,329,618 | 8,654,588 | 9,978,775 | 10,733,137 |
| 経常利益（千円） | 1,228,320 | 752,367 | 439,799 | 1,027,914 | 1,177,302 |
| 当期純利益（千円） | 791,491 | 441,068 | 274,575 | 671,884 | 835,360 |
売上高、経常利益、当期純利益の各指標が前年同期比で増加しており、特に当期純利益は24.3%増加しています。
各指標の増減について
売上高は、積極的な販売活動と販売価格の見直しにより増加しました。一方で、製品・原材料の高騰も影響し、営業活動によるキャッシュ・フローは減少しました。また、エネルギー価格の低下と販売価格転嫁の効果もあり、経常利益や当期純利益が増加しました。
リスクについて
- セラミックス分野に依存していること
- 電子部品業界向け売上の高い構成比率
- 特定の仕入先への依存度が高いこと
- 自然災害やインフラ障害のリスク
- 新型コロナウイルス感染症の影響
- 知的財産権や情報セキュリティのリスク
- 人材育成や採用に関するリスク
いずれも企業の業績に大きな影響を与える可能性があります。
まとめ
この企業の業績は増収増益となり、特にセラミックス事業が好調です。しかし、電子部品業界への高い依存度や特定の仕入先への依存度が高く、リスク管理が重要となっています。企業の持続的な成長には、サステナビリティへの取り組みやリスク管理が不可欠です。現在のところ業績は好調ですが、さまざまなリスク要因に注意を払いながら、柔軟かつ戦略的な経営が求められます。
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