| 企業名 | 太平洋工業株式会社 |
|---|---|
| URL | https://www.pacific-ind.co.jp/ |
| 業種 | 輸送用機器 |
| 決算日 | 3月31日 |
| 資本金（百万円） | 7316.0 |
| 所在地 | 大垣市久徳町１００番地 |
企業概要
当社（太平洋工業株式会社）は自動車関連部品の製造・販売を主な事業とし、プレス・樹脂製品事業、バルブ製品事業、その他のサービス事業を展開しています。設立以来、技術革新と顧客ニーズに対応した製品・サービスの提供を通じて、持続可能な成長を目指しています。
各事業の内容と状況
プレス・樹脂製品事業
軽量化と高剛性を両立させる超ハイテン材の成型技術を持つプレス製品や、フィルム加飾技術、防音防振性能制御技術を持つ樹脂製品を提供しています。今後は、プレス鋼材価格の上昇を踏まえた材料建値影響により、収益性が問われることが予想されます。
バルブ製品事業
タイヤバルブ、バルブコア、空調用バルブなど世界トップシェア製品を持ち、TPMS（タイヤ空気圧監視システム）製品も提供しています。円安による為替換算の影響や、原材料価格の上昇が業績に影響しました。
その他事業
IoT技術を応用したマルチセンシングロガー「e-WAVES」、牛体調モニター「CAPSULE SENSE」などのソフトウェア開発・販売を行っています。新技術の投入により、販売実績が拡大中です。
従業員について
| セグメント | 従業員数 | 臨時従業員数 |
|---|---|---|
| プレス・樹脂製品事業 | 3093 | 1014 |
| バルブ製品事業 | 1516 | 217 |
| その他 | 56 | 1 |
| 全社（共通） | 132 | 6 |
| 合計 | 4797 | 1238 |
平均年齢は40.9歳、平均勤続年数は13.7年、平均年間給与は559.4万円となっています。当社は、ダイバーシティと包括性を重視し、様々なバックグラウンドを持つ従業員が活躍できる企業を目指しています。
関連企業
当社グループは、連結子会社15社、持分法適用関連会社1社によって構成されています。主要な関係会社は以下の通りです：
- 太平洋産業株式会社
- 太平洋精工株式会社
- PACIFIC MANUFACTURING OHIO, INC.（米国）
- PACIFIC INDUSTRIES (THAILAND)CO., LTD.（タイ）
- 天津太平洋汽車部件有限公司（中国）
業績
| 決算年月 | 2022年3月 | 2023年3月 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高（百万円） | 164,472 | 191,254 | 16.3% |
| 経常利益（百万円） | 14,615 | 13,209 | -9.6% |
| 当期純利益（百万円） | 9,803 | 9,301 | -5.1% |
| 自己資本比率（％） | 52.8 | 53.4 | 0.6pt |
各指標の増減について
売上高は円安影響と原材料価格上昇により増加していますが、一方で経常利益および当期純利益は、原価改善が追いつかず減少傾向にあります。自己資本比率は0.6ポイント増加しており、財務健全性が維持されています。
リスクについて
当社のリスク要因は、以下の通りです：
- 世界経済情勢・グローバル展開：予期せぬ政治的・経済的変動による影響。
- 得意先への依存：特定得意先の業績に依存している点。
- 新製品・新技術開発：技術進歩や市場ニーズに追従できないリスク。
- 価格競争：国内外の競合他社との価格競争が激化。
- 気候変動リスク：災害発生や気候変動に伴うリスク。
まとめ
当社は、技術力とグローバル展開力を活かして堅調に成長を遂げていますが、原材料価格の上昇や円安の影響を受けているため、今後もコスト改善と新技術開発が重要です。業績の現状は好調といえますが、将来的な不確定要素にも注意が必要です。現段階での評価は「横ばい」ですが、今後の改善状況により「好調」に転じる可能性も十分にあります。
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