企業概要
三菱重工業株式会社は、日本を代表する総合重工業メーカーであり、航空機、宇宙、防衛、エネルギー、船舶、交通システムなど、多岐にわたる事業を展開しています。創業以来、技術力を武器に世界中で活躍しており、持続可能な社会の実現を目指しています。
各事業の内容と状況
三菱重工業の主な事業セグメントは以下の通りです。
- 航空・防衛・宇宙セグメント: 主に航空機の製造、防衛関連機器、宇宙関連の技術を提供しています。2023年度は全てのセグメントで増収を達成しました。
- エナジーセグメント: 発電設備や再生可能エネルギー関連の事業を行っています。2023年度は事業利益が大幅に増加しました。
- インフラセグメント: 交通システムや建設機械、環境関連機器を提供しています。売上収益が全セグメントで増加し、事業利益も伸びました。
従業員について
項目 | 数値 |
---|---|
従業員数 | 約8万人 |
平均年齢 | 43歳 |
平均給与 | 850万円 |
三菱重工業は、従業員の働きやすさを重視し、多様なキャリアパスを提供しています。また、技術者の育成に力を入れており、研修制度が充実しています。
関連企業
三菱重工業は、グループ企業として三菱重工サーマルシステムズ株式会社やFramatome S.A.S.など、国内外の関連企業と連携しながら事業を展開しています。
業績
項目 | 2023年度 | 2022年度 | 前期比 |
---|---|---|---|
受注高 | 66,840億円 | 45,013億円 | 48.5% |
売上収益 | 46,571億円 | 42,027億円 | 10.8% |
事業利益 | 2,825億円 | 1,933億円 | 46.1% |
税引前利益 | 3,151億円 | 1,911億円 | 64.9% |
当期利益 | 2,435億円 | 1,463億円 | 66.5% |
親会社所有者に帰属する当期利益 | 2,220億円 | 1,304億円 | 70.2% |
各指標の増減について
2023年度は全セグメントで増収増益を達成しました。特に航空・防衛・宇宙セグメントの受注増加が業績を牽引しました。エナジーセグメントでも大幅な利益増加が見られ、これが全体の利益成長に寄与しました。また、営業活動によるキャッシュ・フローも大幅に増加し、財務基盤が強化されました。
今後の見通し
項目 | 2024年度予想 | 当期比 |
---|---|---|
売上収益 | 49,000億円 | 5.2% |
事業利益 | 3,500億円 | 23.9% |
税引前利益 | 3,300億円 | 4.7% |
親会社所有者に帰属する当期利益 | 2,300億円 | 3.6% |
見通しの増減について
2024年度も引き続き堅調な業績が予想されていますが、為替レートや原材料価格の変動など、外部要因によるリスクも存在します。特に、円安の影響が輸入コストに与える影響には注意が必要です。
まとめ
三菱重工業株式会社の2023年度は、全セグメントで増収増益を達成し、堅調な成長を見せました。特に航空・防衛・宇宙セグメントとエナジーセグメントの成長が顕著でした。2024年度も引き続き成長が見込まれていますが、外部環境の変動には注意が必要です。全体として、三菱重工業の現状と今後の見通しは好調と言えるでしょう。