オルバヘルスケアホールディングス株式会社の業績を有価証券報告書から分析2024-09-27

相対年度 4期前 3期前 2期前 前期 当期 前期比(%)
項目名            
PBR 1.05 1.05 0.2
PER(株価収益率) 23.85 10.17 6.63 7.69 8.01 4.0
ROA(総資産利益率) 3.5 3.5 0.0
ROE(自己資本利益率) 4.69 12.80 17.79 14.60 13.80 -5.5
売上高利益率 1.29 1.29 0.0
純利益 1,414百万円 1,500百万円 6.1
売上高 97,872百万円 102,072百万円 107,959百万円 110,473百万円 118,565百万円 7.3
純資産 608百万円 10,328百万円 11,374百万円 10.1
総資産 33,683百万円 36,562百万円 39,969百万円 40,878百万円 43,237百万円 5.8

株価の割安性:平均的

この企業のPERは8.01倍、PBRは1.05倍であり、PERは市場平均の15倍を大きく下回り、PBRは市場平均の1倍に近い値となっています。これにより、PERの観点からは割安と判断される一方、PBRの観点からは平均的と見なされます。要因として、売上高が前期比7.3%増加し、純利益も6.1%増加していることから、業績は堅調に推移していることが挙げられます。また、ROEが13.80%と高い水準にあることも、企業の収益性を示しています。結論として、株価は平均的と判断されます。

収益性:平均的

当期のROEは13.80%、ROAは3.5%、売上高利益率は1.29%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、ROEは10%を超えているため「高い」と評価できますが、ROAは5%を下回っているため「低い」と評価できます。売上高利益率も1.29%と低めです。総合的に判断すると、収益性は平均的と評価できます。

収益性が平均的である要因として、以下の点が考えられます。まず、売上高は前期比7.3%増加しており、医療器材事業の消耗品売上高が順調に伸びています。しかし、売上高利益率が低いことから、コスト管理や価格競争の影響が大きいと推測されます。また、ROAが低いことから、総資産に対する利益の効率が低いことが示唆されます。これらの要因を踏まえ、収益性の向上には、コスト管理の強化や高収益案件の獲得が必要です。

業績のトレンド:好調

この企業の業績トレンドは「好調」と判断されます。売上高は前期比7.3%増加し、118,565百万円に達しています。純利益も前期比6.1%増加し、1,500百万円となっています。さらに、純資産は10.1%増加し、総資産も5.8%増加しています。これらの数値は、企業が安定した成長を遂げていることを示しています。

要因としては、医療器材事業の消耗品売上高が順調に伸長していることが大きく寄与しています。特に、手術関連消耗品や循環器消耗品の売上が増加しており、設備備品の売上も大幅に増加しています。また、介護用品事業も堅調に推移しており、在宅医療・居宅介護の需要が引き続き高いことが業績を支えています。これらの要因から、企業の成長トレンドは強いと判断できます。

オルバヘルスケアホールディングス株式会社の概要や事業内容など

企業名 オルバヘルスケアホールディングス株式会社
URL https://www.olba.co.jp/
業種 卸売業
決算日 6月30日

企業概要

オルバヘルスケアホールディングス株式会社は、医療機器の販売を主な事業とする企業グループであり、持株会社としてグループ全体を管理・統括しています。グループは、医療器材事業、SPD事業、介護用品事業の3つの主要な事業セグメントに分かれており、各セグメントには複数の子会社が属しています。医療器材事業には株式会社カワニシ、サンセイ医機株式会社、日光医科器械株式会社、株式会社カワニシバークメド、株式会社エクソーラメディカルが含まれ、SPD事業には株式会社ホスネット・ジャパン、介護用品事業には株式会社ライフケアが含まれます。これらの子会社は、それぞれの専門分野で医療機器の販売や物品・情報管理、在宅介護用ベッド・用品の販売・レンタルを行っています。2024年6月30日時点で、グループ全体の従業員数は1354名であり、医療器材事業が最も多くの従業員を抱えています。オルバヘルスケアホールディングスは、持続可能な経営を追求し、SDGsの目標達成にも取り組んでいます。

事業内容

オルバヘルスケアホールディングス株式会社の事業内容は、医療器材事業、SPD事業、介護用品事業の3つの主要セグメントに分かれています。医療器材事業では、医療機器の販売を行い、手術関連消耗品、整形外科消耗品、循環器消耗品などの消耗品や設備備品を取り扱っています。特に手術関連消耗品や整形外科消耗品、循環器消耗品の売上が順調に伸びており、医療機器の安定供給に向けたロジスティクス基盤の充実にも力を入れています。SPD事業では、物品・情報管理及び購買管理業務を行い、医療機器の販売も手掛けています。既存受託施設における管理料の見直しなどにより、売上高はほぼ前年の水準を維持していますが、前期の失注やコロナ収束によるPPEの需要減から来る利益減少に直面しています。介護用品事業では、在宅介護用ベッド・用品の販売・レンタルを行い、介護用品レンタル売上高が堅調に推移しています。また、レンタルに付随する物品販売や住宅改修なども業績を牽引しています。オルバヘルスケアホールディングスは、これらの事業を通じて、医療・介護の発展に貢献し、持続可能な経営を目指しています。