相対年度 | 4期前 | 3期前 | 2期前 | 前期 | 当期 | 前期比(%) |
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項目名 | ||||||
PBR | ー | ー | ー | 0.77 | 0.76 | -0.7 |
PER(株価収益率) | 26.47 | 22.39 | 29.19 | 36.0 | 25.12 | -30.2 |
ROA(総資産利益率) | ー | ー | ー | 1.60 | 2.29 | 43.8 |
ROE(自己資本利益率) | 3.79 | 4.5 | 3.40 | 2.09 | 3.0 | 42.9 |
売上高利益率 | ー | ー | ー | 3.70 | 5.5 | 48.6 |
純利益 | ー | ー | ー | 387百万円 | 557百万円 | 43.7 |
売上高 | 40,942百万円 | 33,923百万円 | 10,553百万円 | 10,368百万円 | 10,126百万円 | -2.3 |
純資産 | ー | ー | 1,322百万円 | 18,021百万円 | 18,203百万円 | 1.0 |
総資産 | 25,043百万円 | 22,314百万円 | 22,549百万円 | 24,630百万円 | 24,737百万円 | 0.4 |
株価の割安性:割安
この企業は、PERが25.12倍、PBRが0.76倍と市場平均を下回り、割安と判断されます。割安の要因としては、売上高が前期比2.3%減少していることや、エレクトロニクス分野の需要低迷、メディカル分野およびコスメティック分野の販売減少が挙げられます。しかし、経常利益や純利益は増加しており、収益性の改善が見られます。これらの要素が投資家からの評価を抑え、株価の割安感を生んでいると考えられます。
収益性:低い
当期のROEは3.0%、ROAは2.29%、売上高利益率は5.5%です。これらの数値を基に収益性を評価すると、ROEとROAはそれぞれ10%と5%を目安にすると低いと判断できます。売上高利益率は5.5%とやや健全な水準ですが、全体的な収益性は低いです。
収益性が低い要因として、以下の点が考えられます。まず、売上高が前期比2.3%減少しており、特にメディカル分野やコスメティック分野の販売が低調に推移しています。また、原材料価格の高止まりが収益性に影響を与えている可能性があります。さらに、海外市場の動向や為替相場の変動も収益性に影響を与えていると考えられます。
これらの要因を踏まえ、収益性の向上には、新規事業の探索や既存事業の深耕、コスト管理の強化が必要です。また、海外市場のリスク管理も重要です。
業績のトレンド:横ばい
この企業の業績トレンドは「横ばい」と判断されます。売上高は前期比2.3%減少し、101億25百万円となっていますが、経常利益は19.5%増加し、7億4百万円、親会社株主に帰属する当期純利益も42.3%増加し、5億46百万円となっています。これらの数値は、売上高の減少にもかかわらず、利益面での改善が見られることを示しています。
要因としては、エレクトロニクス分野の堅調な需要や、販売価格の適正化、原材料費の削減が挙げられます。一方で、メディカル分野やコスメティック分野の販売が低調に推移し、売上高の減少に寄与しています。また、海外市場の低迷や中国経済の鈍化も影響しています。
小津産業株式会社の概要や事業内容など
企業名 | 小津産業株式会社 |
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URL | https://www.ozu.co.jp/ |
業種 | 卸売業 |
決算日 | 5月31日 |
企業概要
当社(小津産業株式会社)は、不織布製品の加工・販売を主たる事業とする企業集団であり、子会社7社、関連会社1社およびその他の関係会社1社で構成されています。主要な経営指標として、売上高は2020年から2024年にかけて減少傾向にあり、2024年には約101億円となっています。一方、経常利益は増減を繰り返しながらも、2024年には約7億円に達しました。自己資本比率は安定しており、約73%を維持しています。従業員数は増加傾向にあり、2024年には289名となりました。企業の長期ビジョン「OZU Innovation2034」では、「より清潔・より快適」を提供する会社を目指し、連結売上高150億円を目標としています。また、第一次中期経営計画2027では、売上高105億円、営業利益3億円を目指し、事業拡大戦略として新規事業の探索や新用途・新機能の開発を推進しています。
事業内容
当社グループは、不織布製品の加工・販売を中心に事業を展開しています。具体的には、エレクトロニクス用、コスメティック用、メディカル用、産業資材用、除染用の不織布製品の販売を行っています。連結子会社のオヅテクノ株式会社および株式会社旭小津では不織布製品の加工を、株式会社ディプロでは製造・販売を行っています。また、日本プラントシーダー株式会社では農業用資材・機材の製造・販売を、小津(上海)貿易有限公司では中国向けの不織布製品の販売を行っています。その他の事業として、不動産賃貸事業や過酢酸製剤の販売・輸入を行うエンビロテックジャパン株式会社があります。持分法適用会社のアズフィット株式会社では、家庭紙・日用雑貨の販売を行っています。事業の拡大に向けては、新規事業の探索や新用途・新機能の開発を進めており、特に産業分野や医療・美容分野に注力しています。また、海外拠点の見直しや購買機能の拡充、海外加工場の再配置なども行っています。