企業概要
株式会社柿安本店は、精肉、惣菜、和菓子、レストラン、食品事業を展開する企業です。桑名本社ビルにある「柿安 吉之丸本店」を拠点に、多事業展開を強みとし、国内外に複合型店舗を持つことが特徴です。
各事業の内容と状況
精肉事業: 2024年2月には肉の日企画を実施し、松阪牛や沖縄あぐ~豚を特別価格で提供しました。2店の新規出店と3店の閉店があり、売上高は14,146百万円、セグメント利益は1,222百万円でした。
惣菜事業: 季節限定商品や新商品の展開を行い、イオンモール宮崎店など3店を出店し、4店を閉店。売上高は13,206百万円、セグメント利益は1,189百万円となりました。
和菓子事業: 人気商品や季節商品を展開し、11店の新規出店と4店の閉店。売上高は6,588百万円、セグメント利益は453百万円でした。
レストラン事業: 松阪牛のすき焼膳などのランチメニューを提供し、2店を閉店。売上高は1,492百万円、セグメント利益は61百万円でした。
食品事業: 高級レトルトカレー「KAKIYASU PREMIUM」シリーズの販売が好調で、1,618百万円の売上高、179百万円のセグメント利益を記録しました。
従業員について
項目 | 数値 |
---|---|
従業員数 | 約1,200名 |
平均年齢 | 約40歳 |
平均給与 | 約500万円 |
関連企業
主な関連企業として、株式会社柿安フードサービスや株式会社柿安ホールディングスなどがあります。
業績
項目 | 2024年4月期 | 前期比(%) |
---|---|---|
売上高 | 37,052百万円 | -15.6% |
営業利益 | 2,200百万円 | -37.3% |
経常利益 | 2,233百万円 | -37.4% |
当期純利益 | 1,400百万円 | -36.5% |
各指標の増減について
売上高の減少は、前期が14か月決算であったため比較対象期間の違いがあります。また、経済環境の不透明さや原材料価格の高騰が影響しました。営業利益および経常利益の減少は、販売費および一般管理費の増加が主因です。
今後の見通し
項目 | 2025年4月期(予想) | 当期比(%) |
---|---|---|
売上高 | 37,500百万円 | 1.2% |
営業利益 | 2,200百万円 | 0.0% |
経常利益 | 2,200百万円 | -1.5% |
当期純利益 | 1,400百万円 | 0.0% |
見通しの増減について
今後の見通しとして、新型コロナウイルス感染症の影響が減少し、経済活動の正常化が進むことが予想されますが、原材料価格の高騰や人手不足などの課題も依然として残ります。これらの影響を踏まえた上で、売上高のわずかな増加が見込まれています。
まとめ
株式会社柿安本店は、経済環境の変動や原材料価格の高騰といった課題に直面しながらも、多事業展開による複合型店舗の強化により、安定した業績を維持しています。今後も「柿安のこだわり」を大切にしながら、顧客に価値を提供し続けるとともに、新たな事業展開や販路拡大を図り、成長を目指しています。業績は横ばいから緩やかな増加が予想されるため、投資家にとっては引き続き注目すべき企業です。