2024-05-08決算短信 三菱重工業株式会社

三菱重工業株式会社 2023年度決算短信解説

企業概要

三菱重工業株式会社は、日本を代表する総合重工業メーカーであり、航空機、宇宙、防衛、エネルギー、船舶、交通システムなど、多岐にわたる事業を展開しています。創業以来、技術力を武器に世界中で活躍しており、持続可能な社会の実現を目指しています。

各事業の内容と状況

三菱重工業の主な事業セグメントは以下の通りです。

  • 航空・防衛・宇宙セグメント: 主に航空機の製造、防衛関連機器、宇宙関連の技術を提供しています。2023年度は全てのセグメントで増収を達成しました。
  • エナジーセグメント: 発電設備や再生可能エネルギー関連の事業を行っています。2023年度は事業利益が大幅に増加しました。
  • インフラセグメント: 交通システムや建設機械、環境関連機器を提供しています。売上収益が全セグメントで増加し、事業利益も伸びました。

従業員について

項目 数値
従業員数 約8万人
平均年齢 43歳
平均給与 850万円

三菱重工業は、従業員の働きやすさを重視し、多様なキャリアパスを提供しています。また、技術者の育成に力を入れており、研修制度が充実しています。

関連企業

三菱重工業は、グループ企業として三菱重工サーマルシステムズ株式会社やFramatome S.A.S.など、国内外の関連企業と連携しながら事業を展開しています。

業績

項目 2023年度 2022年度 前期比
受注高 66,840億円 45,013億円 48.5%
売上収益 46,571億円 42,027億円 10.8%
事業利益 2,825億円 1,933億円 46.1%
税引前利益 3,151億円 1,911億円 64.9%
当期利益 2,435億円 1,463億円 66.5%
親会社所有者に帰属する当期利益 2,220億円 1,304億円 70.2%

各指標の増減について

2023年度は全セグメントで増収増益を達成しました。特に航空・防衛・宇宙セグメントの受注増加が業績を牽引しました。エナジーセグメントでも大幅な利益増加が見られ、これが全体の利益成長に寄与しました。また、営業活動によるキャッシュ・フローも大幅に増加し、財務基盤が強化されました。

今後の見通し

項目 2024年度予想 当期比
売上収益 49,000億円 5.2%
事業利益 3,500億円 23.9%
税引前利益 3,300億円 4.7%
親会社所有者に帰属する当期利益 2,300億円 3.6%

見通しの増減について

2024年度も引き続き堅調な業績が予想されていますが、為替レートや原材料価格の変動など、外部要因によるリスクも存在します。特に、円安の影響が輸入コストに与える影響には注意が必要です。

まとめ

三菱重工業株式会社の2023年度は、全セグメントで増収増益を達成し、堅調な成長を見せました。特に航空・防衛・宇宙セグメントとエナジーセグメントの成長が顕著でした。2024年度も引き続き成長が見込まれていますが、外部環境の変動には注意が必要です。全体として、三菱重工業の現状と今後の見通しは好調と言えるでしょう。