腐りゆく家族 (コミックエッセイ)
- 遠距離恋愛の末に迎えた結婚式で、夫の浮気相手がブーケを持って登場。知らぬは自分だけ、底なしに腐った家で女としての価値を揺るがされるヒューマンコミックエッセイ。
- 公然と愛人を連れ歩く義兄や、女性問題で離縁された義父。腐った家で我慢を続けた主人公が、一人の人間として生きる道を選ぶ瞬間に胸を打たれる一冊。
- 衝撃的な不倫劇を軸に、家族の“腐った部分”が生々しく描かれたコミックエッセイ
- 実体験ベースの作品とされるが、あまりにドラマチックでフィクションとも捉えられる
- ポジティブな評価では、人間の弱さや醜さを映し出すリアルさが話題
- ネガティブな評価では、ドロドロしすぎて感情移入できないという声もある
- 読み応えのあるストーリーを求める人にはおすすめだが、苦手な人には重たく感じられる可能性も
腐りゆく家族 (コミックエッセイ)について
- 長年の遠距離恋愛の末に結婚しながらも、不倫や愛人問題に苦しむ女性の物語
- 実際の周囲の出来事をベースにした“セミフィクション”として描かれている
- 家族全体に影が差し込んだような、濃厚な人間関係の崩壊が見どころ
「腐りゆく家族 (コミックエッセイ)」は、著者自身の実体験に基づいて構成されたとされる衝撃作です。遠距離恋愛の末にようやく結婚にこぎつけた主人公が、結婚式の二次会で夫の浮気相手に遭遇するところから物語は始まります。さらに、義兄は公然と愛人を連れて歩くなど、義兄弟そろっての浮気体質が濃厚に描かれ、家庭環境自体がどこか歪んでいる印象を受けます。また、義父もまた女性問題が原因で離縁されていたというエピソードが加わり、まさに“腐っていく家族”を取り巻く息苦しさに読者は引き込まれていきます。
浮気・不倫というテーマは珍しくありませんが、本作は進むにつれて“腐った家庭”“家族”という広い視点が含まれていることが特徴です。夫と浮気相手だけでなく、親族や周囲の人々まで巻き込むエピソードがたびたび描かれるので、壮大な“家族ドラマ”としても読み応えがあります。
腐りゆく家族 (コミックエッセイ)のポジティブな意見や口コミについて
- 人間関係の怖さをまざまざと感じられるリアルさが評価されている
- 主人公の「かりん」が自分の価値を取り戻す過程に共感する声が多い
- 登場人物の多さによって、ただの不倫漫画に終わらない深みがある
ポジティブな意見として多く挙げられるのは、「人間の暗部をえぐり出していて興味深い」という点です。読者自身も、登場人物の誰かに自分を重ね合わせてしまうリアルさがあるようで、「優しくて純粋な主人公が、ダメな環境に巻き込まれながらも自分を信じ続ける姿が応援したくなる」といった声が見られます。
また、最終的に“清々しさ”を感じる方々もいます。例えば、最初は不倫を許してしまう主人公の甘さや依存心にイライラしながら読んでも、カウンセリングをはじめとしたさまざまなサポートを受けて自分を取り戻していく姿に感動するという意見がありました。読み手によってはその変化が「自分の姿と重なる」という共感を得やすく、最終的に明るい気持ちになれるようです。
また、本作では夫や義兄だけでなく、塾の先生や同僚など、脇を固める人物が多く登場します。彼らが家族や恋愛にどうかかわっていくのかを見ることで、単なる不倫ストーリーでは終わらない読み応えが感じられるようです。家族ドラマ的要素があるので、昼ドラ好きはもちろん、「どこかで聞いたことがあるようなリアルな問題」にどっぷりと浸れます。
腐りゆく家族 (コミックエッセイ)のやばい噂や悪い評判・口コミについて
- 「作り物っぽくて感情移入できない」というフィクション臭の指摘
- ダラダラとした不倫劇に「スカッとしない」というつぶやき
一方で、作品のテーマがドロドロとした昼ドラを彷彿とさせるだけに、「ストーリーが行き過ぎていてフィクション感が強い」という批判も存在します。中には、「いかにも脚本さながらの展開で、これを“実体験ベース”と呼ぶのは違和感がある」と感じる読者もいるようです。
さらに、「最後まで読んでもスカッとするような終わり方ではなく、もやもやが残る」という感想も見受けられます。主人公自身にイライラする方もおり、「もっと早く離婚すればいいのに、なぜそこまで許してしまうのか」といった否定的な意見や、ヒロインと堂々と不倫を続ける夫に振り回され続ける展開に不満を覚える人もいるようです。
また、そのドロドロ感が“やばい”ほど強烈と評される一方で、読み進めるうちに「何がリアルで何が演出なのか分からなくなり、作品の本質的なメッセージより“ドロドロ劇”にばかり目がいってしまう」という声もあります。読み手によっては、リアルを感じなくなった瞬間に一気に醒めてしまうこともあるのかもしれません。
腐りゆく家族 (コミックエッセイ)はどんな人におすすめ?
- 家族や人間関係の負の部分をじっくり観察したい方
- 好みは分かれるが、濃厚なドロドロ展開を楽しめる方
- コミックエッセイとしてあえて“実体験”を打ち出した作品が読みたい方
本作は、登場人物それぞれの「腐った部分」を赤裸々に描いているため、爽やかな読後感を期待する人には向いていない可能性があります。一方で、「人間の本性」「家族の闇」「依存や不倫など、避けてきたテーマ」にあえてはまり込みたい人にとっては非常に読み応えのある作品といえるでしょう。
また、“不倫”というテーマのみならず、家族が連鎖して抱える闇や、立場の違う人々の意見が多角的に描かれています。そのため、比較的長期間にわたり“ドロドロとしたドラマを見続けたい”という方にはピッタリかもしれません。自分のこれまでの恋愛や家族関係を振り返りながら、「自分はどうすべきだったのか」「同じ立場ならどう感じるか」などを考える良いきっかけにもなります。
まとめ
「腐りゆく家族 (コミックエッセイ)」は、夫や義兄が平然と不倫を続けるという設定が冒頭から衝撃的で、一気に物語に引き込まれる作品です。
もちろん、まるで昼ドラめいた展開や、あまりに“出来過ぎた”エピソードにフィクション性を強く意識してしまう人もいます。そのため、「実体験をうたっている割には嘘くさい」と感じる読者も出てくるのは仕方がないかもしれません。
しかしながら、一方ではその強烈な人間模様こそが本作の魅力であり、「自分自身の経験性と重ね合わせ、心が救われた」というポジティブな声も根強くあります。家族全体の歪みが高い熱量で描かれているので、その盛り上がりを“読み物”として楽しめる方にはおすすめです。
最終的には、読者がどれだけこの“腐った家族”に感情移入できるかがポイントになるでしょう。ドロドロ展開が好きな人には非常に強いインパクトがありますし、苦手な人には「胸が重い」と感じられるのも事実です。興味を惹かれたら、新しい家族漫画の可能性として一度読んでみてはいかがでしょうか。
腐りゆく家族 (コミックエッセイ)
- 遠距離恋愛の末に迎えた結婚式で、夫の浮気相手がブーケを持って登場。知らぬは自分だけ、底なしに腐った家で女としての価値を揺るがされるヒューマンコミックエッセイ。
- 公然と愛人を連れ歩く義兄や、女性問題で離縁された義父。腐った家で我慢を続けた主人公が、一人の人間として生きる道を選ぶ瞬間に胸を打たれる一冊。
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