[完全版]生きがいの創造 スピリチュアルな科学研究から読み解く人生のしくみ (PHP文庫)
- 欧米や日本の科学者らによる多彩な研究と著者の体験を踏まえ、死後の生命や生まれ変わりを読み解く。人生のしくみを鮮やかに示し、自分の役割と生きる意味が見えてくる。
- ベストセラー『生きがいの創造』シリーズから、核心要素を凝縮。スピリチュアルを科学的視点で論じ、問いかける。読後には価値観が変わる、感動と発見の書。
- 本書は「生まれ変わり」「死後の世界」などスピリチュアルなテーマを、欧米や日本の研究を踏まえて紹介する内容
- 900ページを超える分厚い文庫本であることから、読み応えがあるという声もあれば、活字が小さく読みづらいという声もあり
- 科学的な情報を参照しているが、著者の思想的要素が強いと感じる読者もおり、そこに賛否が分かれる傾向がある
- 「人生をより前向きにとらえるためのヒントが得られた」という人が多い一方で、「宗教的に感じる」という批判的意見もある
- 全体的には、スピリチュアルな視点を持ちつつ、生きる意味を考えたい人には一読の価値がある
[完全版]生きがいの創造 スピリチュアルな科学研究から読み解く人生のしくみ について
『生きがいの創造(完全版)』は、著者が長年研究してきた「死後の生命」や「生まれ変わり」のテーマをまとめた一冊です。もともとは1996年にハードカバー版として刊行され、後に改訂や大幅加筆を経て現在の「完全版」として刊行されています。本書は、単に「スピリチュアル」をポジティブに語るだけでなく、欧米の大学研究者や医師などの事例を多数引用しながら「人が生きる意味」について考察しています。
中心となるのは「人は何度も生まれ変わりを経験し、人生の計画をして生まれてくる」「死後の世界は存在し、そこで得られる学びがある」という考え方です。厚みは900ページを超え、非常に「分厚い」部類の文庫本ですが、読みやすい文体だという感想も見られます。一方で「退行催眠を活用した研究データを重視しているが、歪みや都合のよい解釈があるのではないか」という疑問の声もあり、科学的アプローチかどうかに関しては読者によって評価が分かれています。
[完全版]生きがいの創造 のポジティブな意見や口コミについて
ポジティブな声として多いのは、「人生の苦しみや試練に対する考え方が変わった」「自分の人生に意味を見出すきっかけになった」という点です。具体的には、
- 一気読みした、分厚さにひるまず読めた
- ファンタジックなスピリチュアル本とは一線を画し、現実世界をどう捉えるかに焦点を当てている
- 実際の研究事例が豊富に紹介されており、より説得力を感じられた
- 「人生は自分が決めた問題集」という考え方が印象的で、何事もポジティブにとらえられるようになった
- 「自分をまず肯定する」姿勢につながり、心が軽くなった
このように、苦しみや悲しみをどう受け入れるかという視点から本書を読む人も多く、「死後の世界はあるかもしれない」と仮定することで、現在の生き方にも新たな価値を見いだす効果を得ている方が多いようです。また、本書では「愛」や「真我」を軸とした考察が繰り返し出てきますが、これを読んで「涙が出るほど心が揺さぶられた」という声も少なくありません。
[完全版]生きがいの創造 のやばい噂や悪い評判・口コミについて
一方で、「これは少し危険なのでは?」という口コミや悪い評判として指摘される点もいくつかあります。
- 著者の思想が強く押し出されすぎているという指摘:研究データを示してはいるが、都合のいい部分だけを取り上げているように見えるという批判
- 退行催眠による証言を重視しているが、実際の歴史事実と矛盾することもあるため疑わしいという声
- 「宗教のようなものを作りたいのではないか」と懐疑的な読者の感想
- 「子どもを選んで生まれてくる」という部分が、子どもを授かれない人や辛い環境で子育てしている人の感情を逆なでするという批判
- 非常に分厚く、活字が小さいので中途で挫折しやすいという難点
さらに、本書の序盤で「子どもは親を選んで生まれる」というエピソードが長く続くことに抵抗を感じ、「配慮が足りない」と感じたという声もあります。また「死別の悲しみ」を取り上げながら、「子どもの死という試練は魂の成長につながる」といった趣旨の内容を著者が述べている点に対し「残酷すぎる」と批判する読者もいました。
こうした批判は、「死後の世界」や「生まれ変わり」という科学的に証明されていない部分をどの程度まで受け入れられるかによって左右されると言えます。スピリチュアル系の情報に苦手意識を持つ人は、読み進めるうちに「説得力に欠ける」と感じてしまうようです。
[完全版]生きがいの創造 はどんな人におすすめ?
本書は「スピリチュアルをあくまで仮説として取り入れながら、人生観を広げたい」という人に向いていると言えそうです。逆に言うと、完全に科学的根拠のみを重視する方、あるいは宗教的な話題に強い拒否反応を持つ方には厳しい内容かもしれません。以下のような属性の方には特におすすめしやすいです。
- 人生の意味や目的を見失っている人:読んでみると考え方に新たな視点が得られる
- 愛する人を失って悲しみが深い人:死後の世界の仮説が心の支えになる可能性あり
- 一般的なスピリチュアルよりもう少し学問的なアプローチを知りたい人
- 生きがいや幸福観に関する本を幅広く読んでみたい人
また、著者の他のシリーズ本にも興味があれば、より深く理念をつかみやすいでしょう。退行催眠や臨死体験のデータなども詳しいので、霊的世界や輪廻転生のエピソードに関心のある人には読み応えがあるはずです。
まとめ
『生きがいの創造(完全版)』は、科学的な研究事例を踏まえつつ、非常にスピリチュアル寄りの視点を展開しているというユニークな書籍です。読者の感想を総合すると、大きく分けて「人生に救いや希望を見いだせた」と大絶賛する層と、「著者の主張が強すぎ、科学的というより思想誘導ではないか」と感じる懐疑的な層に分かれているように見えます。
ただ、分厚くて読み応えがあり、丁寧に論証ぶった説明が続くため、興味があれば深く掘り下げることができるのも事実です。どのようなスタンスであれ、自分に問いかけをするための“材料”として活用し、自分で答えを見つけていくのがこの本の読み方でしょう。スピリチュアルな概念に馴染みがない人でも、人生をより前向きに考える「きっかけ」になりうるかもしれません。逆に疑問を持ちながら読むことで、新たな気づきを得ることもあるでしょう。
最終的には、「人は何度も生まれ変わる」「世の中に偶然の不幸はない」といった主張をどう受け止めるかは読者自身の選択です。もしスピリチュアルを否定せず、一歩踏み込んでみたい方は、本書の重厚な論考を通じて、自分らしい死生観や人生観を再構築するヒントを得られるのではないでしょうか。文字数は多いですが、一読する価値を感じる人も多く、その点では評価の高い一冊と言えます。読後に得られる感想は人それぞれでも、それこそが本書の魅力かもしれません。
[完全版]生きがいの創造 スピリチュアルな科学研究から読み解く人生のしくみ (PHP文庫)
- 欧米や日本の科学者らによる多彩な研究と著者の体験を踏まえ、死後の生命や生まれ変わりを読み解く。人生のしくみを鮮やかに示し、自分の役割と生きる意味が見えてくる。
- ベストセラー『生きがいの創造』シリーズから、核心要素を凝縮。スピリチュアルを科学的視点で論じ、問いかける。読後には価値観が変わる、感動と発見の書。
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