≪悪魔のようなあいつ上 (マンガの金字塔)≫は面白い？つまらない？評判や口コミ、噂を忖度せず徹底検証!

悪魔のようなあいつ上 (マンガの金字塔)について

「悪魔のようなあいつ上」は、元バンド・ボーイの可門良を中心に、足の不自由なゴロツキ・八村、バーのマスター野々村、そして三億円事件に執念を燃やす刑事・白戸らが入り乱れる物語です。全12話を通して、妖しい魅力を放つ男たちの濃密な人間ドラマが描かれます。

元々は阿久悠の脚本を上村一夫がコミカライズした作品で、60〜70年代の日本映画的演出が随所に見られます。全2巻の上巻にあたる本作は、スリリングな展開と先鋭的な作画が魅力です。

肯定的なレビューでは、あだっぽい色気のある作画を絶賛する声が多く見られます。読者のひとりは「スマートフォンも携帯もない時代の先鋭的な作画だが、今見ると穏やかで優しさが感じられる」と語っています。

また、主人公可門良と女性との愛人関係をめぐるエピソードに共感する人も多いです。「1億円で買いたい」「お金が用意できるまでは奴隷にする」という身勝手な迫り方から一転、女性が本気になる展開は、人間の汚さと切なさを生々しく描き出しています。

さらに、三億円事件をモチーフにしたストーリー展開も評価されています。実在の事件を背景にすることで、フィクションながらもリアリティが増し、一層引き込まれるとの声が目立ちました。

否定的な意見として最も多いのは、打ち切りのように感じる唐突な幕引きです。読者のひとりは「佳境に入ったところで終わるため、続きを知らないと消化不良」と述べています。しかし、これは構成上の意図とも考えられ、下巻で完結を図る形式です。

また、「全2巻しかないから満足感が足りない」との声もありますが、12話分を上・下に分割しただけのため、合計ボリューム自体は十分と言えます。なお、悪い噂やトラブル（描写過激すぎる、作者の不祥事など）はAmazon上でも確認されておらず、安心して読める作品です。

特にレトロな漫画の世界観を味わいたい読者には、キャラクターの魅力と事件背景が見事に融合した本作は必読です。鋭い人間観察と色気ある作画を両方楽しめるため、幅広い層におすすめできます。

また、物語の続きにワクワクするタイプの読者や、次巻への期待感を味わいたい人にも向いています。全2巻で完結するシリーズ構成なので、手頃にコレクションできる点もメリットです。

「悪魔のようなあいつ上 (マンガの金字塔)」は、今なお色褪せない魅力を放つ名作ピカレスク漫画です。大きなトラブルや悪い噂もなく、安心して手に取れる一冊。人間の深い欲望とエゴに興味がある方は、ぜひその世界に浸ってみてください。