変な絵 (双葉文庫 う 23-01)
- シリーズ累計120万部突破の衝撃作が待望の文庫化。49ページの前日譚「続・変な絵」と「ナゾ解きゲーム」など、特別収録も加えた新たな『変な絵』を体感。
- オカルトサークルの佐々木が奇妙なブログを発見。9枚の不可解な絵と「あなたが犯した罪」という不穏なメッセージが紡ぐ謎。すべてが一つに繋がる戦慄の結末。
- オカルトサークルに所属する佐々木と後輩・栗原が出会う奇妙な絵の数々
- 「変な家」のシリーズと比べて、より複雑なストーリーを楽しめるという声
- 一方で、登場人物への感情移入がしづらいという指摘や、リアリティの欠如を指摘する意見も
- 結末まで一気読みしたというポジティブな声も多数存在
- 「変な絵」は、ミステリー好きからホラー初心者まで幅広い方におすすめ
変な絵 (双葉文庫)について
- シリーズ累計120万部以上を売り上げた人気作品「変な家」などの続編的ポジション
- 物語の前日譚「続・変な絵」や「ナゾ解きゲーム」などの特別収録
- オカルト的な雰囲気とミステリー仕立ての謎解き要素が魅力
「変な絵 (双葉文庫)」は、YouTuberとしても活動している著者・雨穴さんの人気シリーズのひとつで、累計120万部を突破したという実績を引き継ぐ小説です。その世界観はオカルトサークルに所属する佐々木と栗原が、とあるブログで見つけた“ユキ”という人物が描いた絵を手掛かりにして、次々と起こる奇妙な出来事に挑むという流れになっています。
本作の特徴は、単に絵の怖さや不気味さを提示するだけでなく、それぞれの絵には事件の真相に繋がるヒントが含まれている点です。最初は独立したエピソードのように展開していきますが、やがて複数の物語が全体を通じて一つに結びついていく構成になっています。
また、文庫化にあたっては新たに前日譚やナゾ解きコンテンツが加わり、既読者でも新鮮な楽しみ方ができる要素が用意されています。ミステリー要素やパズルを解くような感覚を味わいたい読者にとって、読み応えのある一冊といえるでしょう。
変な絵のポジティブな意見や口コミについて
- 予想外のストーリー展開があり、最後まで一気に読める
- 「変な家」とは雰囲気が異なるが、それが新鮮という声
- 絵の謎解き要素や伏線回収が絶妙で「ゾワッと」する読後感を楽しめる
多くの読者がまず挙げているのは「徹底した謎解き」の面白さです。特に、途中で複数の人物や事件が登場し、バラバラに見えていたエピソードが最終的に収束していく過程が「パズルを解くようだ」という高評価につながっています。
また、「変な家」シリーズをすべて読んできたファンからも「今回の『変な絵』は、また違うタイプの怖さや面白さがある」との声が多く、新しい試みに好印象を抱いている読者が目立ちました。いわゆる断片的な要素が、最後には大きな真実へと繋がるという展開に満足したという意見が特に目立ちます。
さらに、絵の挿入があることで小説内の状況を直感的にイメージしやすくなっており、「自分なりの推理をしながら読み進められる」点を評価している人もいます。実際に、「時間を忘れて読み続けてしまった」「読み終わったあと、もう一度頭から読み返して発見を楽しんだ」という感想も多く見られます。
そして「絵に隠された意図がわかったとき、一気にゾクッとした」といった読後感の強さを称賛する人が多いのも印象的です。たとえホラーが苦手でもミステリー要素が強いので楽しめたという声も見受けられました。
変な絵のやばい噂や悪い評判・口コミについて
- リアリティに欠けて、登場人物に感情移入しづらいという意見
- 絵を描く暇があるなら他の行動が取れたはずなど、設定に無理があるという声
- 「変な家」に比べてストーリーが強引に感じると指摘する人も
一方で、批判的な意見としてまず挙げられるのが「登場人物の言動にリアリティが欠ける」という点です。特に物語のキーパーソンであるユキについては、「本当に危機的状況なら、もっと先にできることがあったはず」というツッコミをする読者が少なくありません。
また、殺人事件の捜査方法に関して、警察の捜査能力や逮捕手順が不自然すぎると指摘している声もあり、「ストーリーを面白くするために無理矢理キャラクターを動かしている」という印象を受ける読者がいるようです。
さらに、犯人の動機が納得しづらい、もしくは被害者があっさりと殺されすぎるといった点が「作品の世界観に没入できない理由」として挙げられています。特に「変な家」が評価されたのは「建築上の不気味さ」と「人物の行動」にある程度説得力があったから、という声があり、それと比較すると「『変な絵』は薄味に感じる」という読者もいるようです。
加えて、YouTubeの朗読動画を視聴したあとに小説を読んだという読者の中には、「動画のほうが衝撃が強かった」「文章になったら恐怖感が薄れた」というコメントも見受けられます。小説としての文体に物足りなさをのぞかせる意見がある一方、「読む媒体」によって感じ方が変わるのは自然なことかもしれません。
変な絵はどんな人におすすめ?
- ホラー要素よりもミステリー要素を楽しみたい人
- 短い章ごとに少しずつ読み進めたいが、最終的には一気読みしたい人
- 「変な家」ファンや、雨穴さんのYouTubeをチェックしている方
以上のように、本作には賛否両論があるものの、総じて「ミステリー要素を楽しみたい人」に向いている作品といえます。ホラー要素があるとはいえ、大量の流血シーンや強烈なグロ描写があるわけではないため、ホラー初心者でも比較的読みやすいでしょう。
また、複雑ながらも最終的に物語の断片が繋がっていくストーリー構成は「謎解き」を好む読者におすすめです。絵を見ながら推理をするという体験は、小説を読み慣れている方からすると独特で新鮮かもしれません。
さらに、すでに雨穴さんのYouTube動画を楽しんでいる方や、「変な家」シリーズのファンで「次の作品も読んでみたい」と思っている方には、ぜひ手に取ってもらいたい一冊です。逆に登場人物の行動原理に矛盾を感じやすい人や、設定の甘さが気になる人は、覚悟をもって読む必要があるでしょう。
まとめ
- 新たな前日譚や特別収録を加えた文庫版で、既読者にも新鮮
- 肯定的な声の中心は「伏線回収」「一気読みできる面白さ」
- 否定的な声の主要因は「人物の行動にリアリティが足りない」
- 謎解き要素や怖さを手軽に楽しみたい方にぴったり
「変な絵 (双葉文庫)」は、一見するとバラバラの絵の物語が最終的には繋がり、読後には謎解き特有のカタルシスを味わえる一冊です。多くの人が「新鮮な驚き」を感じる一方で、登場人物の行動や捜査設定の甘さなどに疑問を持つ読者もいます。
「変な家」を読んで虜になった方や、ホラータッチのミステリー小説をサクッと読みたい方にとっては外せない作品でしょう。逆に、徹底したリアリティを求める人や、小説としての文章表現に深みを求める方には不満が残る可能性があります。ただ、著者の独特なアイデアと謎解き要素の組み合わせは唯一無二であり、一度は触れてみる価値がある作品だといえます。
総評としては、「変な絵」というタイトルの怪しげな雰囲気をそのまま楽しめるかどうかが、評価を分ける鍵と言えるでしょう。気になる方はぜひ実際に手に取り、自分なりの解釈を巡らせながら読み進めてみてください。
変な絵 (双葉文庫 う 23-01)
- シリーズ累計120万部突破の衝撃作が待望の文庫化。49ページの前日譚「続・変な絵」と「ナゾ解きゲーム」など、特別収録も加えた新たな『変な絵』を体感。
- オカルトサークルの佐々木が奇妙なブログを発見。9枚の不可解な絵と「あなたが犯した罪」という不穏なメッセージが紡ぐ謎。すべてが一つに繋がる戦慄の結末。
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