名画を見る眼 (岩波新書 青版 729)
- 西洋絵画をさらに深く理解したい方におすすめ。代表的な名画を取り上げ、やさしい筆致でその魅力をわかりやすく解説します。
- 15点の作品ごとに懇切な説明を加え、作品を見る眼を養うための手引書として最適。展覧会鑑賞のお供にも役立つ一冊です。
- 本書は西洋絵画における代表的な15点の「名画」について、分かりやすい解説がなされていると評判
- カラー版でないため図版が白黒なのを残念とする声や、取り上げられている画家のバランスに偏りを感じるという意見も
- 西洋絵画を初めて学ぶ入門書として評価が高く、著者の深い知識と時代背景の解説が魅力
- バロックやルネサンス、そして近代絵画への流れなどを大まかに把握したい人に向いている
- 個々の作品を詳しく知るためには、カラー資料や別の大型図鑑と併せて読むことが推奨されている
名画を見る眼 (岩波新書 青版 729)について
- 1969年の出版以来、多くの読者から支持を得てきたロングセラー
- 著者の高階秀爾氏による、初心者にも分かりやすい美術鑑賞ガイド
- ボッティチェリやレオナルド・ダ・ヴィンチ、マネなど15人の画家を解説
「名画を見る眼 (岩波新書 青版 729)」は、ルネサンス期から近代絵画の成立までを俯瞰できる一冊として長年親しまれてきた存在です。キリスト教やギリシャ神話など、西洋絵画を理解するうえで避けて通れない文化的背景を簡潔かつ丁寧に説明してくれるため、展覧会で実際の作品を鑑賞するときにも役立つと評価されています。一方で、白黒印刷ゆえに画面の微妙な色彩を把握しにくい部分があるのも特徴です。読者の中には「カラー資料と合わせて読むこと」でこの難点をカバーしながら、本書の解説を楽しんでいる人が少なくありません。
名画を見る眼 (岩波新書 青版 729)のポジティブな意見や口コミについて
- 各画家や作品の時代背景・技法を分かりやすく説明してくれる
- 色の使い方や遠近法といったポイントが丁寧に解説され、「美術鑑賞のヒントになる」と好評
- 文章が読みやすく飽きずに最後まで読めるという声が多い
本書には、「それまで何となく見ていた名画の魅力が理解できるようになった」とする熱い声が寄せられています。たとえば、「ボッティチェリ『春』の登場人物がどういった象徴を含むのか」「遠近法が歴史的にどのように用いられてきたか」など、気付きにくい要素まで踏み込んで言及されている点を絶賛する読者が多いです。ルネサンス期からバロック、印象派の前夜までの流れが大まかにつかめるとの評判も高く、次回の展覧会とあわせて読むことで理解が深まるといった好意的な意見が数多くみられました。
また、著者の高階秀爾氏の解説そのものが「難しい専門用語をできるだけ排除しているため、初心者でもスラスラ読める」という声もあります。文章は1969年出版当初から大きく変更されていないものの、年月を経ても古く感じられず、美術史の入門書として有用との評価が今も続いているのは、著者の筆致のわかりやすさによるところが大きいでしょう。
名画を見る眼 (岩波新書 青版 729)のやばい噂や悪い評判・口コミについて
- 白黒図版のため、色彩の再現ができず物足りないという指摘
- 著者のフランス系画家の取り上げ方を偏りと感じる声
- 「もっと多様な画家を解説してほしい」との要望もある
本書に対するやばい噂や誹謗中傷といった極端な話はほとんど見受けられません。しかし、ネガティブな面として挙げられるのが「白黒の図版しかない」という点です。読者の中には「せっかく色彩や筆触のポイントを解説しているのに、モノクロだと十分に理解できない」と感じた人もいるようです。「カラー版も出版してほしい」という要望が多く、白黒の限界を指摘する声がたびたび挙がっています。
さらに、近代フランスの作家が多く取り上げられていることを「選択が偏っているのでは」とする意見も。確かにミケランジェロやカラヴァッジョ、ボッシュといったイタリア・フランドル系の巨匠をもっと知りたいと思う読者からすると物足りない部分があるのは否めません。ただし「著者が解説したい作品に絞った結果」という見方もあるので、一概に悪い選択と断じるのは難しいところでしょう。いずれにせよ、批判の多くは「取り上げるべき画家がもっといるのでは」という要望に近く、書籍自体の内容を否定するものよりも「もっと幅広い解説を読みたい」という前向きな意見にも感じられます。
名画を見る眼 (岩波新書 青版 729)はどんな人におすすめ？
- 西洋絵画の歴史や作品の背景を、ざっくりと学びたい人
- 有名な名画をより深く理解したい美術初心者
- 既に美術史の基礎を持ち、さらに作品個別の解説を知りたい人
「名画を見る眼」は、とくに「美術史を深く学んだことはないが、有名な名画の良さをもっと理解したい」という人におすすめです。一作品ごとに絞った簡潔な解説スタイルなので、前提となる知識が少なくてもスムーズに読み進められます。さらに、歴史背景や技法、画家が抱えていた思想などを総合的に見渡せるので、「何をポイントに絵を見ればいいのかわからない」という初学者の不安を解消してくれます。
一方、「もっと多様な作品を横断的に比較したい」「同じ時代の他の画家や地域ごとの違いを詳しく知りたい」という人には少々物足りない面があるかもしれません。そうした場合、他の大型図鑑やカラー版で追加のビジュアルを補いつつ、本書の解説を参照する使い方が推奨されます。名画鑑賞のガイドブックとしてはコンパクトに要点を押さえてくれている点で、多くの人の「最初の一冊」になりえるでしょう。
まとめ
- モノクロ図版の制限はあるものの、平易な文章によるわかりやすい解説が魅力
- フランス系画家の取り上げ方に偏りを感じるという意見もあるが、入門書としては十分な内容
- 美術館や展覧会と併せて読むことで、作品への理解がより深まる
「名画を見る眼 (岩波新書 青版 729)」は、美術史の知識が浅い人でも名画をより深く楽しむための一冊として高い評価を得ています。白黒図版の物足りなさや、著者が取り上げた画家の選定に偏りを感じる人もいるものの、それさえ気にならなければ「なぜその作品が歴史的に重要なのか」を把握するには十分な内容です。もし作品が白黒でしか掲載されていない点に少し不満を覚えるなら、あらかじめインターネット等でカラー画像を検索したり、大型の画集や図鑑と併せて参照すると、より充実した鑑賞体験を得られるでしょう。
何度も重版を重ね、それでもなお読者の支持を集めるのは、それだけ本書が「名画の秘密」をシンプルに解き明かしてくれるからといえます。西洋絵画入門のテキストの一つとして、これからも多くの人に読まれていくことでしょう。
名画を見る眼 (岩波新書 青版 729)
- 西洋絵画をさらに深く理解したい方におすすめ。代表的な名画を取り上げ、やさしい筆致でその魅力をわかりやすく解説します。
- 15点の作品ごとに懇切な説明を加え、作品を見る眼を養うための手引書として最適。展覧会鑑賞のお供にも役立つ一冊です。
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