レオナルド・ダ・ヴィンチ 上
- ビル・ゲイツも絶賛するダ・ヴィンチ本の決定版。7200枚の自筆ノートを基に、その天才性と生涯を徹底解明。「モナリザ」「最後の晩餐」の謎を解き明かす、圧巻の評伝。
- 芸術と科学を結びつけ、新たな創造性を生み出した天才。144点の図版と豊富なエピソードで追う上巻は、軍事顧問、演劇プロデューサー、同性愛者など多面を描き出す。
- 当記事では「レオナルド・ダ・ヴィンチ 上」の全体像と評判を整理し、特に「やばい噂」や「悪い評判」があるのかを検証します。
- まずは高く評価されている点と、主な不満点や難しさの指摘をリスト化し、あわせて本書がどんな人におすすめなのかをまとめます。
- 最後に結論として、購入や読了に向けた総合的なアドバイスをご紹介します。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 上について
本書はウォルター・アイザックソンによる「レオナルド・ダ・ヴィンチ」を上下2巻に分けたうちの上巻です。世界的ベストセラーとなった「スティーブ・ジョブズ」の著者が手がけた伝記であり、ダ・ヴィンチが残した7200枚ものノートをもとに、その天才性や生涯を鮮明に描き出しているのが特徴です。ダ・ヴィンチの有名な作品である「モナリザ」や「最後の晩餐」へのアプローチはもちろん、彼の同性愛的側面や、軍事顧問や舞台演出家としての意外な活躍ぶりまで網羅されています。
上巻では、ダ・ヴィンチの生い立ちや師との交流、宮廷での演劇プロデュース活動や年少期からの記録魔ぶり、さらに彼の人間関係における同性愛や社交性といったテーマに焦点があてられています。ルネサンス期の芸術家の姿だけでなく、実践的な科学者・発明家として当時最先端の視点を持ち合わせていたことが、本書を読み進めると実感できるでしょう。
- 著者: ウォルター・アイザックソン
- 出版社: 文藝春秋
- 特徴: ダ・ヴィンチの多彩な天才性を科学的・芸術的両面から解説
- 章構成: 非嫡出子としての生誕からミラノ宮廷時代などを中心に描写
レオナルド・ダ・ヴィンチ 上のポジティブな意見や口コミについて
まず、多くの読者が好意的に評価しているポイントをリストアップします。
- 7200枚におよぶノートを精読したうえで書かれており、圧倒的な情報量に触れられる。
- 絵画だけでなく、音楽や兵器、解剖学、都市計画など多分野にわたるダ・ヴィンチの研究成果に光が当てられている。
- 家系や同性愛的側面など、ダ・ヴィンチの人間としての魅力を生々しく描写している。
- 「モナリザ」「最後の晩餐」の制作背景やダ・ヴィンチの探究心の源泉について新たな見方が得られる。
- 度重なる加筆や未完の作品が多い背景に、レオナルド自身が完璧主義者であった事実が示される。
実際のレビューを見ると、「画家だけでなく科学者としてのダ・ヴィンチ像がくっきりと浮かぶ」「同時代の人物との関係性がわかりやすい」「人間味が感じられて読みやすい」との声が多く、「ダ・ヴィンチが延々と絵を修正しつづけた理由がわかる」「解剖や光学を突き詰めた成果が作品に反映された様子がよく描かれている」という感想が特に印象的です。
また、著者自身がジャーナリストや伝記作家としてのスキルを存分に発揮し、難解な研究内容を平易にまとめたため、ダ・ヴィンチ初心者でも楽しめるという意見が目立ちます。豊富な図版が掲載されている点も好評です。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 上のやばい噂や悪い評判・口コミについて
一方で、「やばい噂」や「悪い評判」といったネガティブな声はあるのでしょうか。大きなスキャンダルや詐欺まがいの噂は見当たらず、実際には以下のような苦言がいくつか散見されます。
- 絵画解説が物足りないという批判:ダ・ヴィンチの絵画を深く知りたかった読者にとっては、構図や宗教的背景への踏み込みが浅いと感じる部分があるようです。特に「岩窟の聖母」の発注事情や「無原罪の御宿り」の教義をどのように絵に反映させたかなど、著者の考察が満足できなかったという意見があります。
- 当時のイタリアの宗教問題や思想、錬金術との関係などをもっと深堀りしてほしかったとする読者もおり、「通説レベルの解釈ばかりで新奇性が薄い」という指摘がありました。
- 内容自体は濃厚だが、「背景知識が乏しいと読むのに時間がかかる」という声も。ルネサンス期の複雑な政治情勢や宗教事情になじみがない人には難しく感じられる部分があるようです。
- ダ・ヴィンチのノート解説以外のパートが長く、軍事顧問としての活動や人脈を広く描くために「話が散らばった印象を受ける」という読者も見受けられます。
とはいえ、これらの批判の多くは「絵画論がもっと知りたかった」「錬金術や宗教問題を深掘りしてほしかった」といった専門的視点を求める傾向が強く、一般的には大きな問題や「読んではいけない」ような噂はほとんど見られません。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 上はどんな人におすすめ?
以上の評価や評判を踏まえると、本書は下記のような方に特におすすめです。
- ルネサンス期の歴史や人物伝に興味があり、ダ・ヴィンチの多面的な姿を知りたい人
- 作品解説だけでなく、当時の宮廷生活や人間関係、科学研究のリアルにも触れたい読者
- 「スティーブ・ジョブズ」などウォルター・アイザックソンの他作品や伝記をおもしろいと感じた方
- 同性愛や非嫡出子としての視点にも興味を持ち、大人の伝記読書として深く味わいたい人
逆に、純粋に芸術史や美術評論のような専門的な絵画分析だけを期待する読者にとっては、やや不足感があるかもしれません。ダ・ヴィンチが制作した各絵の図像学的解釈や神学的文脈などを詳しく掘り下げるタイプの本ではないため、そうした知識を重視したい方は別の美術書を補助的に入手すると良いでしょう。
しかし、広い分野の知見を獲得したい方や、単なる画家像に収まらないダ・ヴィンチの総合的な天才ぶりに触れたい人には魅力的な一冊です。
まとめ
「レオナルド・ダ・ヴィンチ 上」は、これまで数多く出版されてきたダ・ヴィンチ関連書籍の中でも、科学や軍事、社交性まで含めた立体的な人物像を描き出すユニークな伝記です。多方面にわたるダ・ヴィンチの探究心や、同時代の人々との関わりを知ることができ、読むほどにルネサンス期の豊かな世界観を実感できます。
悪い評判や「やばい噂」というほどの深刻な批判は少なく、どちらかというと「絵画論に特化していない」「錬金術や宗教論争の詳細が物足りない」など、内容の広さゆえに生じる不満がみられます。専門性を徹底するよりは、むしろ伝記としての面白さを重視した一冊といえるでしょう。
総じて、ダ・ヴィンチの多彩ぶりやルネサンス期の文化的背景を学ぶのに、この上巻だけでも十分な情報量があります。ただし、下巻へと続く内容も多いため、上巻を読ページ半ばで「もっと先の活躍が知りたい!」と感じたら、迷わず下巻も手に取ると良いでしょう。ぜひダ・ヴィンチの天才性に丸ごと触れてみてはいかがでしょうか。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 上
- ビル・ゲイツも絶賛するダ・ヴィンチ本の決定版。7200枚の自筆ノートを基に、その天才性と生涯を徹底解明。「モナリザ」「最後の晩餐」の謎を解き明かす、圧巻の評伝。
- 芸術と科学を結びつけ、新たな創造性を生み出した天才。144点の図版と豊富なエピソードで追う上巻は、軍事顧問、演劇プロデューサー、同性愛者など多面を描き出す。
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